過敏性腸症候群だけど車の免許を取りに行った話。決意するまで編

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どうもこんにちは。chicacoです。私は何を隠そう、中学生の頃からIBS(過敏性腸症候群)でした

それが原因で保健室登校になり、不登校になり、高校は留年して休学、そして単位制高校へ編入して、何とか高卒になりました。

緊張すればするほど症状が出てしまい、外にも出られなくなって引きこもり、解離性障害やうつを併発し、30越えて今なんとか日常生活が送れるようになったところです。

そんな私ですが、実は30歳直前で車の運転免許を取得しました。

正直、この病気を抱えては一生無理だと思っていたのですが、思いがけず免許を取れましたので、なぜ教習所へ通えるようになったか、教習所での体験談などを書こうと思いました。

今回の記事では、免許を取りに行くことになるまでの話をまとめています。

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IBSのタイプと私の場合の症状

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過敏性腸症候群にはタイプがあります。ガス型や下痢型、便秘型や混合型などです。

私の場合は…

・一番苦手な締め切られた教室内でシーンとしている時⇒ガス型の症状

・苦手な場所へ向かう前、家を出る時、電車に乗る直前、教室に入る直前⇒下痢型の症状

・家にいる間、下痢が治まった後⇒便秘型の症状

……という、非常にややこしい感じで症状が出ていました。なので結局「何型」だったのかは分かりません。

周りからすれば、トイレにばかり行くとか、おならが出るなど、面白かったり笑ってしまうようなことかもしれません。しかし、発症した本人はかなりつらいのがこの病気ですよね。

教室という場所へのトラウマ

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私の場合、家庭の不和に受験のストレスが重なっての発症のようでした。

そこから不登校や引きこもりへとつながる訳なんですが、そんなこんなで、自分には運転免許を取るなんてことは一生無理だろうと考えていました。

なぜなら、一番の苦手な場所が【教室】だからです。

車の教習所といえば、まさに学校の教室のようなところで座学を受けなければならないのです。

それから、入校式です。入校初日は3時間も教室にいなくちゃいけないんです。とても無理!そんなに長時間、耐えることが出来ません。

そもそも症状が出たのが教室ですからね、一番のトラウマなのです。シーンとした教室、人がいて、扉が閉まっていて……何より後ろに誰かに座られると一番ヤバイのです。どんどんお腹にガスが溜まってしまいます。

まずは症状が出ない安全な場所で生活を

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暴露(ばくろ)療法ってご存知でしょうか?自分が苦手なところへ逆に飛び込んでいき、60分など長時間が経てばいつの間にか気になる症状が消えていることに気付こうという治療法です(超はしょってますがだいたいこんなニュアンス)。

ただ、私もそれを電車を使ってやったのですが、これがですね、1時間経とうが2時間経とうが、症状が治まらなかったんです(;´Д`)

何時間でもガス症状が出続けるっていう。

私が思うに、過敏性腸症候群の方でも、どこかに症状が出ない場所ってあると思うんですよ。

私の場合は自分の部屋でしたけども、そういった安心していられる、ストレスがかからない環境でゆっくりと病気のことを忘れるくらいに暮らしていくということがとても大事だと思ってます。

なにせ、IBSについて考えれば、余計にお腹のことが気になっていたからです。

普通は気になんかしないですよね。発症前だってそうだったはずです。いちいち「こうしたら症状が出るかも」とか、考えて生きていなかったですから。

つまり、できるだけ病気の症状を気にしない時間を意識して増やすことが大事だと思うのです。

そんな私は、色々ありましたが10年以上かけて家庭環境が整ってきたということもあり、30歳手前の頃には、家を出て電車に乗ったり、多少であれば教室内にも入れるようになっていました(家庭不和のストレスがかなり影響していたようです)。

サポートステーションやハローワークに通ったり、そこで職業体験をさせてもらったり、短期バイトに通ったりしたのも良かったと思います。

あ、でもね、かといって無理したら悪化するので無理は禁物ですよ。とにかく無理しないで休むことが大事だと思います。

何があっても免許を取ると決意したことが転機

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今はなき愛猫ですが、当時はまだまだ元気でした。しかしある時、体にできものが出来てしまったんです。

それで数回の通院を余儀なくされたんですが、母も私も車の免許がなく、父が会社に行かない日にしか、愛猫を動物病院へ連れて行ってあげられなかったのです。

悪性ではなくただの出来物だったそうで事なきを得たんですが、私は「これじゃ、何かあった時に愛猫の命を助けてあげられない」と思いました。

そして、車の免許を取ると決めたのです。

いつもはIBSの症状が気になる私でしたが、そんなこといってられるか!とその時は思い始めていました。

授業中に下痢になったら、トイレに行けばいいじゃない。それで授業がダメだったら、また別の日に受け直せばいい。
ガスが出たって笑われたって知るもんか。卒業すればだれも私のことなんか覚えてないわよ。

誰に何を言われたって、どんな思いをしたって、私は絶対に車の免許を取る!!

諦めが肝心だった?開き直った瞬間

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今まで嫌だったのが、ガスが出てしまったりとかお腹がグルグル鳴ったり、授業中にトイレに行かせてと先生に言わなければならないことなどでした。

でも愛猫のことを考えた時、「だから何なの?」と思ったんです。

症状が出たからって、それが何なの?人に笑われたからって、それが何なの?免許さえ取れたら一生ものなんだから、愛猫に何かあった時に助けてあげられるんだから、絶対に取るわ!!

今までひた隠しにしようとしてきた症状でしたが、この時には「隠せないもんは隠せないんだよ、病気の症状なんだから!バレたっていいよ免許さえ手に入れば」という考え方に変わっていました。

ある意味、諦めたんです。開き直りです。IBSの症状が出ようが知りませんよ、目的を達したらそれでいいんです、という風に思ったんです。

そうなると、意外と心は軽くなりました。

何より、選択肢が他にないんです。やるか止めるかなんて選択肢もありませんでした。『やる』という選択肢しかなかったんです。

そこで私は、『いかにして成し遂げるか』だけを考えればよくなりました。そうすると、心の迷いも晴れていき、うつうつとした気持ちもおこらなくなっていきました。とはいえ正直、ガクガクひざが震えるくらい怖かったですが(;´∀`)

そして私は、すぐにネットで近くにある自動車の教習所を調べ始めました。 ⇒続きはこちら

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