祖母が認知症で食べ過ぎるようになった。症状をまとめてみる

90代で入院中の祖母なんですが、「最近食欲が出てきてありがたいなぁ~」なんて思っていたところ、どんどん食欲が異常になってきまして、お医者さんに『認知症の症状です』と言われてしまいました。

認知症と言えば、私のイメージでは徘徊するとか、お金を取られたといって怒り出すとか、そういうイメージだったので、「これが認知症なのか!」とびっくりしました。

でも、よくよく考えたら、もしかしてあれが初期の症状かな…?ということも思い当たるし、食欲以外にも以前と変わったところが出てきています。

認知症であるといわれてから「ここが変わったな」と思う祖母の症状と、これまでの経過などをまとめたいと思います。

スポンサーリンク

認知症の祖母の症状。食欲&運動機能の回復

祖母は90代で、歯が一本もないので、ペースト食を食べています。

自分では食べられないので、看護師さんが食べさせてくれます。

現在の症状としては『食欲が旺盛すぎる』が一番大きい症状です。

よく食べる、なんてものじゃありません。

朝ご飯を8時に食べるんですが、もちろん全部ペロッとたいらげます。

10時ごろにお見舞いに行くのですが、私や母の顔を見るなり「お腹すいた」「何かちょうだい」「私ご飯食べたっけ?」「もうおひるごはん?」と必死でしゃべりかけてきます。

いつも差し入れを持っていくのですが、お医者さんに量を見てもらい、OKをもらった分だけ食べさせます。

今まではペースト食以外は飲み込めなかったのに、今ではなんと柔らかいパンでも食べられるようになりました。

ケーキやまんじゅうまで食べられるようになりました。

その他にも、運動機能が回復しています。「回復」と言っていいのかは分かりませんが。

今まで全く自力で動かせなかった手が、ちょっとだけですが動くようになりました。足もです。

とはいえ、ほんの数センチ位置を動かすくらいですが…。

その他にもいくつかの症状が出てますので、まとめてみます↓

・食欲旺盛になって過食気味。常に何かを食べさせてくれと言ってくる
・手足がほんの少し動かせるようになった
・今まで食べられなかった固形物が食べられるようになった(柔らかいものに限る)
・よく喋るようになった(内容の98%は食べさせろという話)
・今まで食べなかったものも美味しいと言って食べるようになった
・体が痛いと言わなくなった
・食べる量が劇的に増えたが太らない
・満腹感を感じない
・同じ話を繰り返す
・1秒前のことも忘れる
・食べること以外に興味がない

食欲が異常だなと感じたとき

最初は「よく食べてくれるようになってよかったー!」と家族で喜んでいたのですが、認知症の症状が始まっていたのだと思います。

食欲が異常だなと感じ始めたのが去年の12月頃でした。

差し入れにプリンを持って行ったんですが、すべて食べてからすぐに「ご飯食べさせてもらったんかな?」「もうお昼ご飯?」「ご飯まだ?」「何か食べさせて!」「お腹すいた」と、ブワーっと一気にしゃべり始めました。

必死で何か食べさせてくれと訴えてきます。

こんなに食べたがることもなかったので、なんか変だな?と思いつつ病院を後にしました。

つい最近見舞いに行ったときは、腹持ちがいいようにと柔らかい蒸しパンを持っていきました。

誤嚥したら危ないので、小さく小さくちぎって口に入れるんですが、「もっとちょうだいよ!」「もっと口に入れて!!」と怒り始めました。

祖母はもともと食事には興味がない方でしたので、こんなに食事に執着することあったっけ?とビックリしました。

食べ方もがっついていて、「んぐ、んぐ」といいながら必死で飲み込んでいます。

危ないので、ゆっくり食べるように言うのですが、必至で無理やり飲み込もうとして、せき込んだりしていました。

危ないので食べさせるのをやめると、もっと食べさせろと怒るし……これは確かに変かもしれない…と思いました。





力が強くなる?柵を乗り越えたおばあさんの話

私のいとこのおばあさんの話なんですが、認知症になるまでは完全寝たきりだったそうです。

毎日「足が痛い」と言って、かなり痛がっていて歩けなかったそうなんです。

でも認知症になってから、あちこち徘徊するようになってしまいました。

在宅介護でしたので、柵でベッドを囲って、勝手に歩き回って危険にならないようにと配慮したらしいんですが、ある日、1メートル50センチほどもある柵を乗り越えて脱走したのだそうです。

「あんなに足を痛がってたのに!」とイトコはかなり驚いていました。

祖母も、足が痛いとか手が痛いとかよく言っていたんですが、最近は全く言わなくなりました。

ベッドを起こして座らせるときも、足を痛くない位置に動かして自分で調節できるようになりました。

さすがに寝返りを打つとか、体位を換えられるということはないんですけど。

力が強くなるというか、筋力が出るというのか。

私たちでいうところの『火事場のばか力』的な感じなのかな?と思ったりします。

筋肉が増えたりってことはないようなので…。

記憶について。1秒前のことでもすぐ忘れる

認知症で一番有名な症状と言えば物忘れだと思うんですけど、これは数年前からなので、ピンとこないですね。

今は1秒前のことも忘れますので、こんな感じで会話してます↓

祖母「もうお昼ごはん食べたっけ?」

私「まだやで」

祖母「ふーん……もうお昼ご飯?」

私「あと2時間くらいよ」

祖母「フーン……もうお昼ご飯食べたんかな?」

私「もうちょっと待とうか」

祖母「そうか。もうお昼ご飯食べたかな」

私「まだやな」

数年前は、同じ質問をするまでに1分か2分は間があったんですが、今は間髪入れずに同じ質問をしてくる感じですね。

年相応と以前の病院で言われていたんですが、初期症状的なものだったのかな。

最近はずっと四六時中お腹がすいてるのに、食べたこともすぐ忘れるので、常にご飯をもらえるのを待ちわびている感じでちょっとかわいそうです。

食べ物を飲み込んですぐに、食べ物をくれと言い出しますし、満腹感を一切感じていないように見えます。

これも症状なのかな?ぜんぜん太らない

これも認知症の症状何だか分かりませんが、今までの3倍くらいは食べるようになってるんですが、全然太りません。

ガリガリで、骨と皮だけです。

食べる量が増えれば少しは太りそうなものですが、全くそんな気配もありません。

他にも、認知症の方で食べまくっても全然太らないという話を聞いたことがあるので、もしかしたらこれも症状なのかなーと思ったりします。

そんなこんなで、『食べること』に対して異常な執着を見せ始めた祖母の話でした。

食べても食べても満腹にならないし、食べたこともすぐ忘れるしで、常に空腹感と戦っているようです。

せめて満腹感だけでも感じられたらいいんですが、満腹中枢の機能がちゃんと働けていないのか、ずっとお腹を空かせてます。

今後とも、祖母の食べられそうな食べ物を作ったり買ったりしつつ、ちょこちょこ差し入れをもって行って食べさせてあげたいと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク