高齢者の入院から看取りまで。やらなければならない事まとめ、その2

前の記事の続きです。

入院している高齢者の身内がたくさんいる場合ですが、誰が代表として動くかは決めておきましょう。

でないと、ケアマネージャーさんが誰に連絡したらいいか分からなくなったりしてややこしいです。祖母にも実子が複数名いるので最初はややこしかったです。

長男に連絡したんだけどそれが他の兄弟に伝わってないとか、病院からの説明に来てもらう人は誰なのか病院側が分からず、誰に連絡していいか迷ったりなどなど…

代表者がいれば全て代表者へ連絡が来ますので、病院側やケアマネ側からも分かりやすいです。基本的には入院している高齢者の通帳などを管理する方が代表になるかと思います。

お金の振り込みなども代表者がやるようになることがほとんどと思います。でないとややこしくなっちゃうので…。

ただそのかわりにやることが山ほどあり、病院やケアマネ、新しく入院する先の病院や施設などとも連絡を取り合ったり、説明があればすぐ行くなどしないといけないです。時間に融通の利く立場の方になるかと思います。

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一人暮らしの高齢者が入院した場合にやるべき事

祖母は自宅で一人暮らしをしており、そこへ1日何度も身内が介護に来るという形で介護をしていました。

ですので、祖母が入院すると祖母宅は誰もいないことになります。そういった場合にするべきことがたくさんあったのでまとめます。

・ブレーカーは落としておく
・金目のものは貸金庫か身内の家へ
・戸締まりをしっかりやり、たまに確認しに行く
・郵便物が溜まらないうちに取る(不在が長いとバレたら泥棒が入る場合があるので)

・ウォーターサーバーやガスなど解約の必要があればしておく
・レンタルの介護用品を返す(引き取りに来てくれる日に立ち会うこと)

・訪問介護や訪問リハビリの費用を支払う

・冷蔵庫の中身など食べ物は持って帰ること

・トイレの浄化槽の清掃などある場合は日にちを業者と合わせて家に行って対応する

すぐ電話を解約すると、入院した人に何かの連絡があっても連絡が取れなくなってしまうので注意しましょう。

置き型の手すりなどをレンタルしている場合は、解約することで少しでも出費が抑えられます。退院後に使いたい場合でも、また設置してくれるのでいったん解約しても大丈夫とのことです。


もし何かあったら大変なので、ブレーカーは落としておいた方がいいです。ガスの元栓もちゃんと閉めておくこと。

雨戸も閉めて鍵もしっかり施錠しておきますが、たまには見に行って問題ないか点検します。

この前、祖母宅に行った時に、雨が降っているのにサングラスをかけた全身真っ黒なお兄さんが家の前をウロウロしていました。私たちを見るとすぐ引き返して、怪しかったです。こういうこともあるので注意してください。

金品やハンコ、通帳、保証書などは必ず誰かが管理してください。貸金庫でも構いません。

万が一泥棒に入られても、持って行くものが何もないような状態にしておくと安心です。

看取りが近くなったらしておくべき事

いつ何が起こってもおかしくないような状態…つまりはいつ亡くなってもおかしくないような状態になると、主治医より説明があります。

どこまで処置するかなども聞かれますので、できればあらかじめ親族で話し合い、呼吸器は付けるのかとか、気道切開してまで生かすかどうか、胃瘻(いろう)はするのか、心停止した時に心臓マッサージして蘇生措置をするかどうか、検査はどこまでやるかなど決めておくといいです。

※例えば祖母は膝の軟骨が無くなっていて普通なら手術の必要があるんですが、先が長くないため手術していません。体に負担がかかる検査もしていません。何をして何をしないかなど、決めておくといいですよ。

・親族内でどこまで処置してもらうかの話し合い

・親族や友人に連絡を取り、今のうちに見舞いに来てもらうよう伝える

・喪服などの用意。持っている場合でも早めに出してチェック(カビたり虫食いの穴が開いている場合あり)
・喪主は誰にするかなど決めておく
・葬式代はだれが払う、だいたいいくらぐらいの規模にするかなど決めておく
・だいたいどこの葬儀場を使うかなど調べておく
・葬式に誰を呼ぶか、連絡先や氏名を控えてリストアップしておく
・遺影用の写りがいい写真を探しておく

母は久しぶりに喪服を出していましたが、なんとカビが生えていました。急いでクリーニングに出しましたが、喪服はちょっと時間がかかるとのことで、急いでも3日かかると言われました。

あまり先が長くないかも…となったら、喪服はチェックしておいた方がいいです。容体が急変することもありますので。

葬儀代金ですが、遺産相続から控除できる項目があります。なので、請求書を必ず保管しましょう。可能なら詳しい請求書を貰って下さい(何にいくらかかったかなど細かい方がいい)。

ただ全額が控除できるわけではないので注意してください。参加してくれた方への返礼品などは控除できません。

遺影も、亡くなってから急いで写真を探すと「時間もないし、まぁこれでいいか!」となりがちなので、出来れば時間があるうちに良い写真を選んであげるといいかと思います。

親族によっては、亡くなる前から相続のお金の話ばかりしてくる人もいます。その対応などもあってちょっと大変ですが、とりあえずお金の管理をしている方は、何をするにも請求書(レシート)を保管しておくこと。

そうすれば「使い込んだに違いない」という濡れ衣もすぐに晴らせます。そういう人がいるので注意です。

面倒を見る側の人間も必死…なんとか頑張ります

今のところ思いつく限りの、入院してからのするべきことはまとめ終わりました。

いや~、一番大変なのは、入院している高齢者の代わりに保険金を請求したり説明を聞いたり、お金の管理をする立場の人間ですね。本当に骨が折れます。全てのことを一人でやらないといけないのでてんてこ舞いです。

ただこれが2人3人で一緒にやるとなるとややこしいので、やはり誰か1名が代表になるしかないのでしょう。

親族へのその都度の連絡・説明などもしないといけないので、忙しいです。

また、遺産相続についてですが、よくドラマなんかでも『骨肉の争い』って言いますよね。

ほんの数百万円ほどの遺産でも、亡くなる前から骨肉の争いが始まるんですよ。マジで。まさか我が家が・・なんて思ってましたが、すでに祖母とその実子たちの間でも始まっていますorz

母は代表者の立場に抜擢されてしまったためヘロヘロで、不眠症が悪化して病院通いもしています(介護疲れで不眠になっていた)。

私もできる限り手伝ってますが、なかなか手伝うだけでもハードですね。体中が痛いし眠れなくなるし、疲れが取れず栄養ドリンクがないともたない状態です。

同じように頑張っておられる皆様…気を強く持って、なんとか踏ん張りましょう!私もなんとか頑張ります!!

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