前回の記事にも書きましたが、突発性難聴で30代で左耳の聴力を失った母が、60代になった現在、右耳まで急性感音難聴と診断されてしまいました。
最初に聴力検査をして、伝音性か感音性なのかを調べました。
ステロイド治療をするにはもっと詳しい検査が必要だということで、次に受けた検査が『ABR』『ASSR』です。
今回は、この検査は何なのか、何が分かるかなどについて調べます。
ABR(聴性脳幹反応検査)とは
ABRというのは脳波を調べることで、どれくらい音が聞こえているのかを調べる検査のことです。
乳幼児のような、聴こえたかどうかを返事できないような人に使う検査なんですが、感音性難聴の人の障害がどの場所で起きているのかを調べる検査でもあります。
頭に電極を付けて、ベッドに横たわって検査します。ねちょねちょしたものを使って電極を頭にくっつけるんだそうです。
ヘッドホンから音が聞こえると脳が反応しますので、その反応を調べます。反応している場所によって、どの部分で音を聞き取れていないのかが判明するそうです。
検査にかかる時間ですが、1時間ほどかかったそうです。
ASSR(聴性定常反応検査)とは
ASSRというのも、音に対する脳の反応を調べる検査です。こちらも電極を頭につけて行います。
ABRの検査だけでは、低中音域の聴力は反映されないのだそうです。ですので、合わせてこの検査を行うことで、検査結果の確実性が増すようです。
ASSRでは、音の高さによって測定できるそうで、およその聴力も推定して出すことができるんだそうです。
検査にかかる時間はこの検査も長く、乳幼児なんかは睡眠導入剤を使って眠らせて行うようですね。
母はそういった薬の使用はなかったので、1回目の検査は失敗しました。首から肩にかけて緊張しすぎていてダメだったんだとか…。つばを飲み込む時に首に力が入り過ぎてたとか何とか…
眠っていたり、うとうとしてないとダメみたいですね。
失敗する方もいるらしく、あらかじめ予備日が設定されてましたので、翌日また検査に向かいました。
今回の検査としては、以下の通りのスケジュールでした。
2日目:ABR(ASSRは失敗)
3日目:ASSR(予備日として設定してくれていた)
4日目:検査結果を聞きに行く。ステロイド治療が必要かどうかの判断を聞く
かなり大きな病院で、常に大混雑していますが、急いで検査をしてくれたし予備日も入れてくれていたので、迅速に対応してもらったなと思います。
ステロイド治療の副作用について
ステロイドを使って治療する場合は入院になるかもと言っていましたので、多分点滴でやるのかなと思うんですが(今まだ検査結果待ちで詳しくは聞けてません)
副作用が強いらしくて、ステロイド治療で起こりうる副作用についての紙を貰いました。
どんなことが書いてあるか、まとめてみますね。
・消化器症状(潰瘍、肝障害、下痢、便秘など)
・感染症の誘発、増悪
・血栓症
・不眠、精神症状
・高血圧
・緑内障
・皮膚症状(ニキビや発赤、ほてりなど)
・骨粗しょう症、無菌性骨壊死
上記副作用の他にも、様々な予期せぬ副作用のリスクがあり命にかかわることがあり得ます。
この紙が同意書になっていて、ステロイド治療をすることになった場合は、署名をしないといけません。
それにしても、副作用の多さに驚きました。
その分、作用が大きいということだとは思うのですが、命にかかわることがあり得るという文言は怖いものがありますね…。
「急性感音難聴 中等度」とか「ステロイド治療」「ビタミン剤」というメモも書かれていました。ビタミン剤はメチコバール錠のことです。すでにもらって服用しています。
母が今かかっている病院では、ステロイドによる副作用が出る可能性を下げるため、短期間(9日間予定)での漸減投与をする予定とのことです。
なんとか聴力が回復してくれることを祈りつつ、自分でできること(マッサージやツボ押し、お灸など)について調べまわる毎日です。もうじき難聴についての本も届くので、届き次第よく読んで、私に出来ることをやっていこうと思います。