食いしばりによる歯ぎしりがほぼ治ったので体験談をまとめる

以前書いた記事「歯ぎしりが改善されてきたので私的に効果のあった治し方をまとめる」の続きです。

実は前回の記事の後、マウスピースに穴が開いたんですね。それで歯医者に行ったんですが、今度は穴が開かないようにと1mmの厚さのマウスピースが出来上がったんです。

すると、口が閉じない!普通に起きている時でさえ、口が開いて歯が露出した状態になってしまうではありませんか。

思いっきり唇に力を入れればなんとか閉じられるんですが、それによって顔にも首にも顎にも力が入ってしまうようになりました。夜寝ている時はどうしても口が開くので、喉も乾燥するし、虫歯になってしまったらどうしよう?と不安で不安で、テープを貼って口を無理やり閉じて寝ていたんです。

そんな生活を始めて1週間で、夜全く寝られなくなり、首・アゴ・頬のあたりの異常な緊張が消えなくなり、頭痛・吐き気・耳鳴りが発生してしまいました。

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口を閉じられなくなってしまい過緊張に

正直、もう終わりだというくらい追い詰められました。

保険を使ってやっと5000円くらいで作れるマウスピース。作り直せるのは半年後です。保険を使わなかったら5万円ほどするらしく、とても新たにマウスピースを作ってもらえるような状況ではありませんでした。

市販の自分で作れるマウスピースも、私の特殊な歯並びでは使えませんでした。

私は一番奥の7番目の歯しか、上下かみ合わないのです。市販のものは前歯の間に隙間を開けるものだったり、6番目の歯の間に挟むというものが多いです。7番目の歯までカバーできるものがないのです。


このまま口を無理やり閉じて眠るのは無理ですし、仕方なく口に何も入れずに夜寝てみましたが…やはり、歯ぎしりが発生しているようでした。

奥歯は半分にすり減り、縦に白いヒビが入っている状態なので、いつ割れるかと憂鬱で仕方がありませんでした。

食べる時とパソコン作業時の姿勢の改善

追い詰められた私は、何とかして歯ぎしりを治そうと試みました。

まずやったのは、姿勢の改善です。テレビを見ながらご飯を食べないようにしました。テレビを見ながらの食事だと、顔が斜めを向いてしまうからです。

和室住まいですので、正座をしてまっすぐ前を見て食事をします。視線が下を向かない(顔も下を向かない)ことが大事です。これは小さいことのように思えますが、予想外に効果があったように思います。

次に、パソコンをする時の姿勢です。仕事で1日のうち6時間ほどパソコンをしているのですが、ノートパソコンなのでついつい猫背になって顎を突き出した姿勢になりがちです。

正座だと足がしんどいので、お尻の下にクッションを敷き、その上に座って足を前に出して座り、上半身が前に傾かないよう意識しています。足は軽く曲げるというか立てるので、体育座りをゆるくした感じで座っています。かかとだけ付けて足の指は地面にはつけません。

とにかく、顔を画面に近づけすぎないことを意識します。

ついつい集中すると、注視しているものに体が近づいてしまいますので、それを意識的に離すということです。

私は、ニトリで買った縦長の枕をクッション代わりに使っています。市販のクッションより厚くてペチャンコにならなくっていいんですよね。

正しい重心の取り方を知る方法、ひざで立つ

平らな場所で、上のイラストのように膝立ちしてみて下さい。

よくある「足で立って壁に背中を付く方法」では、私には正しい重心が分かりにくかったです。でも膝立ちをやると、自然とちょうどいい位置に体の中心を見つけることが出来ました。

食いしばりで困っている方は、一度この方法をやって欲しいです。本当にこれは分かりやすいですよ!この膝立ちをやった後は、食いしばりもマシになりますし姿勢もマシになります。

なので、PC作業中に1時間に1回、1分だけ膝立ちをするようにしています。ちなみに足の指は立てずに、足の甲が地面に着くようにします。

多分食いしばりや歯ぎしりのある人は、「重心って思ってるより後ろにあるな!」と感じると思います。

猫背の私の場合は、背中と太ももの筋肉に力が入るのを感じます。背筋が多分足りてないのかなと思いますね。

テレビを膝立ちしながら見るのもいいですよ。でもこの時は、必ず顔を正面向けた状態でテレビを見られるようにしてください。顔だけ横を向いていると正しい姿勢にならないですし、首の片方にだけ余計な力が入ってしまいます。

悪い舌癖を治す!スポットはどこか絵に描いてみた

小さい頃から鼻炎持ちで口呼吸していたので、舌が上あごにくっついていることがありませんでした。

前に書いた記事でも少し触れたんですが、今回は徹底的に舌癖を治すことに挑戦してみました。最初はかなりキツイ(筋肉痛的な意味で)ですが、慣れれば睡眠中の歯ぎしりの改善が期待できます。私はこれでほぼ完治まで来ています。

まず、舌先を「スポット」というところにずっとくっつけることに慣れる必要があります。

↑舌の先の黄色い部分あたりを、上あごの前歯のすぐ後ろ(ここがスポットです)にくっつけます。

こんな感じです↓

上あごの絵ですが分かりますかね。上あごの前歯~4番目の歯あたりの空間に舌先をくっつける感じです。

舌全体(根元まで)を上あご全体にくっつけるのは間違いみたいで、激しい耳鳴りに襲われました(;´Д`)

舌の根元あたりが、下の歯の一番奥あたり。舌の先が、上あごのスポットにくっついている状態が丁度いいです。舌全部をベターっと上あごにくっつけない方が、歯ぎしりしなかったです。

舌の先端だけじゃなく、舌のイラストの黄色い部分をくっつけます。

無意識でも舌が上あごにくっつくようになるまで

私は全然知らなかったんですが、舌って、寝ている時でもスポットにくっついているのが普通らしいんですよ。私、そんな状態で寝たことなかったわ。。

そんなこんなで、起きている間はずーっと意識して、舌をスポットにくっつけていました。この時は本当に追い詰められていたので仕事も手に付かず、ひたすら集中して舌が下がらないようにしてましたね。

どんな感じかというと、口を閉じて舌を上あごのスポットにくっつけた状態で、そのまま哺乳瓶を吸うような感覚です。口を開けずにそのまま吸うイメージですよ。実際は前歯が邪魔して無理ですけども。

そうすると、舌先が上あごに密着するはずです。舌を上あごにくっつけてからポンッと鳴らすワザがあるじゃないですか。あの音が鳴る一歩手前くらいです。その感じを持続させます。

寝ていて無意識の時でもこれが持続できていたらOKです!

寝入りばなも、寝ている間も何度も起きて、舌の位置を確認する日が続きました。ぐっすり寝た日は、歯ぎしりしてしまうこともありましたが、そのうちに、口を閉じて鼻呼吸するのが当たり前になり、舌もスポットのくっついた状態が当たり前になってきました。

なんと、ここまで2か月ほどかかってます(;´∀`)

舌の根元の力を抜くこと

なお、舌の根元は力を抜いていいです。根元の方(奥歯よりまだ喉奥の方)は力を入れずリラックス。舌先はちゃんとスポットにくっつける!というのが、私が色々やってみた中で一番、食いしばり&歯ぎしりがなくなるやり方でした。

舌先は、前歯の根元に当たらないギリギリ位です。かなりギリギリでいいですが、前歯を舌で押すと歯が前に出ちゃうので注意です。

さっき紹介した膝立ちと、この舌癖の改善を合わせると、自然と丹田(おへその下あたり)に力が入るんですよね。自然と一番いい位置で重心が取れてるんだと思います。

肛門をキュッと締めてみても、その感じが分かると思います。

舌癖を治す時はかなり筋肉痛になりますが、耳鳴りがし始めたら違う位置に力が入っちゃってると思われます。正しい位置にある時は耳鳴りしないです。

そんな感じで、今はかなりというか、ほぼ歯ぎしりが治りました。

鼻が詰まって口呼吸になると、舌が下がって歯ぎしりが復活したりするので、鼻のケアもやりつつ、今後とも正しい姿勢と正しい舌の位置を心がけていきたいと思います。

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