プリザーブドフラワーの脱色剤に強化液を足して3回使いまわしてみた

生花を自分でプリザーブド加工してみて初めて知ったんですが、脱色用の液って何度も使えるんです。

ショップで調べたところ5回ほどなら使い合わせるとのことだったので、実際に何度か使ってみることにしました。

また、今回は「ホワイトニング剤強化液」も用意しました。

これは脱色用の液に追加することで、脱色力を上げることができるというものです。私は一液くんというプリザーブド加工液と一緒に購入しました。

ホワイトニング剤だけの使用では2回くらいしか綺麗にバラの色が抜けなかったので、何度も同じ液で脱色したい場合はこういった強化液を使った方がいいかと思います。

また、深紅のバラなど色落ちさせるのが難しい花に対しても、あらかじめ強化液をホワイトニング剤に追加して使うことで、効率よく色抜きすることができます。

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強化液を使う時と保管時の注意

強化液の材料を見てみると『亜塩素酸ソーダ』と書かれています。亜塩素酸ナトリウムのことです(ナトリウムをソーダと書くことがある)。

亜塩素酸ナトリウムは、亜塩素酸のナトリウム塩で、化学式 NaClO2 と表される無機化合物である。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。亜塩素酸ナトリウムは漂白剤、酸化剤として用いられる。

—-出典:wikipedia

…ということで、毒物でもあり劇物でもあります。取り扱いには注意が必要です。

素手で触らない
口に入れない
酸との接触や混合を避ける
鉄の入れ物に入れないこと
換気すること
子供やペットの手が届かない場所で保管
床等にこぼれ乾燥すると火災の恐れあり
アルミや金属類・ワイヤーなどは入れないこと
冷暗所で火気の無い部屋で保管

必ず、換気のいい場所で使用します。気化した液を吸い込まないよう注意します。マスクがあるといいですね。

もちろん目にはゴーグルをつけ、手には手袋をつけてください。使い捨ての薄いものでも、ゴム手袋でもいいです。素肌に付かないようにしてください。

作業中に子供やペットが近づかないようにも注意です。あと周囲で火を使わないように。

「床等にこぼれ乾燥すると火災の恐れあり」とのことですが、もし床にこぼした場合は、そのまま放置せず拭き取って下さい。

私はこぼれていいように下には新聞紙か段ボールを敷いて使いました。液をこぼして段ボールに沁みた場合は、換気しつつ乾燥させてから捨てました。

ホワイトニング剤は20倍以上に水で薄めれば水道に流して捨てられるとのことなんですが、こちらの説明書には何も書いてなかったんですよね。まだ廃棄はしないので保管中ですが、捨てる際にはお店に聞いてみようかなと考えてます。

使い方と添加する割合

強化液は最初からホワイトニング剤に入れて使うのではなく、色が抜けきらなかった時にホワイトニング剤に対して1%入れて使います。

最高でも2%までしか入れられません。それ以上入れると花材が黄色くなりますので注意します。花から色が抜けるまでに、早い時は数時間で抜けますが、何日かかかる場合もあります。

浸ける時間が長すぎて花がダメになることはありません。私は最長で5日間ほど漬けましたが、問題なかったです。10日など長期漬けこんでも問題ないですので、色が抜けるまで気長に待ちます。

なお、強化液を追加して脱色している場合、比重がホワイトニング剤より重いため強化液だけが下に溜まります。強化液を追加した場合は、たまに浸けている花や葉をひっくり返します。

ホワイトニング剤を3回使いまわす実験

↑ホワイトニング剤だけでまず1回脱色しました。脱色後は、透明だった液に少し黄色く色が付きます。色が濃い花ほど、液が濃い黄色になります。

この1度使ったホワイトニング剤に強化液を1%の割合で入れ、またバラの花を浸けてみました。

1度目は3時間ほどでバラの色が抜けたんですが、2度目は半日ほどかかりました。

でも強化液のお陰で、キレイに花の色が抜けました。

同じ液のままでバラの花をまた浸けてみました↓

3回目となると、なかなか花の白色が抜けなくなってきました。5回も使いまわせないと思うなぁ…。

長期間漬けこめば取れないこともないかもしれませんが、強化液を1mlだけ追加しました。これでも全体の2%以下なので大丈夫でしょう。

↑丸1日浸けたところ、色が抜けましたー!

やっぱ強化液の力はすごいですね。さすが脱色に使われてる薬品だけあります。

ただ、2%も入れてないはずなんですが花材がちょっと黄色い気がする…強化剤を入れると少し黄色っぽい色味になるのかもしれません。でもこの後に着色すればあんまり目立ちませんでした。

強化液を使う場合は、着色剤の色がオフホワイトだと思ったよりベージュっぽくなりましたので、純白色で着色した方が綺麗に仕上がりますよ。

…ということで、実験結果としては以下のようになりました。

・ホワイトニング剤だけでは5回も使いまわしできない
・途中で色が抜けなくなったら強化液を入るべし
・強化液を入れると少し黄色っぽくなるので、配合割合は1%以下にした方がいい
・強化液を使う場合でも、同じ液での脱色は3回までとした方が仕上がりが綺麗
・綺麗に色を抜くなら新しいホワイトニング剤を使った方がいい。特に大事な花は新しいものを使うべし

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