90代の祖母、胸水・腹水がたまる原因と治療。血液検査CT結果など

91歳になる高齢の祖母なのですが、恥骨骨折で入院してからもう2か月以上が過ぎています。

入院してからというもの、完全な寝たきりになってしまい、リハビリが出来る病院へ転院したにもかかわらず、リハビリが全然できていません。熱が出たりしんどがったりしていたためです。

そうこうしているうちに食欲もどんどんなくなり、主治医が外科の先生から内科の先生に変わりました。

骨折による痛みがなくなったのと、それ以外の内科的な症状が悪化してきたためです。

足がむくんでパンパンになっているのと、あとは腹水と胸水が溜まっているとのことでした。その治療について説明があるのと、同意書を書かなければいけないため、説明を受けてきました。

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レントゲンとCTで腹水と胸水を確認

まずレントゲンの結果なのですが、入院してすぐの肺は普通です。

しかし、つい最近の肺は下半分が白く映っています。この白いところが胸水(きょうすい)で、肺に水がたまった状態であると説明されました。

次にCTの結果です。

やはり肺に白く映っている水が確認できます。

お腹にも、肝臓や胃などの臓器の周りの隙間に水が溜まっています。白く映っているので分かりやすいです。これが腹水(ふくすい)とのことでした。

血液検査の結果、アルブミンが足りていない可能性

血液検査の結果は、以下の通りです。

・CRPの値が少し高い(体内で炎症などが起きている)

・貧血の数値がかなり低い(普通は12なのが9)

・アルブミンの数値がかなり低い(普通は4なのが2前半)

貧血については、出血は確認できないのでご飯を食べていないせいだろうということでした。

もともと祖母や母などはみんな低血圧ですし貧血気味で、母もずっと貧血の薬を飲んでいるので、そういったことも関係していそうです。

CRPの値ですが、少し高いけどなぜなのかは不明だそうです。どこかで炎症が起こっている可能性もあるみたいですが…。

最近はレントゲン室まで運ぶだけでも大変で、車椅子へ乗せてすぐに寝かせてくれって言われるくらいなので、あんまりあれこれ負担がかかる検査もできないのが現状です。

アルブミンですが、かなり低下してきているようです。

今考えられる原因としてはこれが一番大きく、アルブミン低下のせいで腹水や胸水が溜まっているのではないかということでした。

アルブミンってなに?水が溜まる理由は?

アルブミンというのはたんぱく質の一種なんですが、血液中に一定濃度含まれています。

この成分が浸透圧に関係してまして、簡単に言うと『アルブミンが減る⇒血液中にあった水分が血管の外へ出ていく』ということらしいです。

アルブミンが足りていれば、血液内の水分は血管内にとどまっているそうです。

祖母の場合はほとんどご飯を食べなくなり、アルブミンが減少し、そのせいで水が血管の外へ出て肺やお腹の中に溜まっているのではないかということでした。

入院前から朝ご飯は食べなくなっていたし、昼もほとんど食べず、夕方も…という感じで食欲がどんどんなくなっていた祖母ですが、入院してからは本当に食べる量が少なくなりました。

今では1食あたり、おかゆをほんの5口ほど食べるくらいです。栄養が足りていないのも無理はありません。

その他の水が溜まる原因として考えられる要因とは

アルブミン以外に考えられる、胸水や腹水が溜まる原因ですが、以下の通りです。

・心臓の機能が低下している
・肝不全
・腎不全
・ガン

実は祖母の親が胃がんで亡くなっています。

もう高齢で治療もできないだろうということでまだ胃カメラしてないんですが、今後胃カメラする可能性はあるとのことでした。

心臓ですが、もう91歳ということで、機能低下していてもおかしくないですよね。

肝臓や腎臓ですが、これについてはあんまり説明はなかったので、大きな問題はないのかなと思います。年齢を考えれば、機能自体は低下しているでしょうけど…。

腹水穿刺、胸水穿刺とアルブミン・利尿剤の投与が始まった

腹水と胸水を、針を刺して抜くという検査を行いました。

腹水穿刺(ふくすいせんし)、胸水穿刺(きょうすいせんし)と言うそうです。

一気に抜いたら危ないらしいので、少しだけ抜いて検査に回すとのことです。検査結果が出るにはちょっと時間がかかるみたいでまだ連絡はありません。

アルブミンの投与と、あと溜まった水を出すために利尿剤の投与も3日間ほどありました。

これらについては同意書を書くことが必要でした。誰かが説明を聞いて同意書にサインすることになります。

腹水穿刺には局所麻酔を使うそうなんですが、ネットではけっこう痛かったという声が多くて心配しました。でも翌日行ってみると、祖母は特に痛がる様子もなかったです。

この検査にはデメリットもありますので、医師の説明を聞くだけでなく、同意書に書かれた説明もしっかり読んで下さい。

人によってはこの検査で亡くなられる方もいるとのことです。合併症などの危険性があるようですね。あとは血管を傷つけてしまって出血など。リスクを負ってでもやる必要性があるかについて、医師としっかり話し合って下さい。

治療開始から6日後の様子

アルブミンと利尿剤の投与が3日間続いた後、鼻に管を挿すタイプの酸素の装置をつけられていました。

朝、酸素の数値が低くてすぐに酸素の管を付けてくれたそうです。お陰で祖母の顔色もよくなっていました。

足のむくみはほんのちょっとだけマシかなという程度で、あんまり変わってません。利尿剤が効いてないのかな。導尿をしてるんですが、尿自体は出てるんですけどね。利尿剤で出してるからなのか、色が薄かったです。

ご飯は相変わらず食べないですね。もともとゼリーやプリンなども嫌いなので、おかゆしか食べられてません。

しかも食べている途中で寝てしまうし…あとチューブが邪魔と言って取ろうとするし。酸素だから取らないでと言うんですが、1秒で忘れます。

食べ物の持ち込みも相談次第で可能になるかも?

この前の説明の時、『いつ何があってもおかしくない状態です』と言われました。

亡くなる前に何か食べられそうな、例えば大好きだった果物などを食べさせてあげたいと主治医に相談したところ、食べられそうなものがあれば何でも持って来てあげて下さいと言ってもらえました!!

食べ物の持ち込みは原則禁止の病院なんですが、もう先が長くないということでOKをもらえました(*´▽`*)

ブドウやモモ、イチジクやミカンなどをつぶしてピューレ状にして持って行っています。

この前はイチジクを半分食べられましたよ!!完熟で柔らかかったので、スプーンでつぶしたら食べられました。よかった~

もし気になっている方がいる場合、お医者さんに直談判してみてもいいかもしれません。

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