祖母を介護して分かった「介護しやすい間取り」を画像で説明してみる

祖母は一人暮らしでしたので、私は母を車に乗せてよく介護に通っておりました。

まだ実際に介護を経験したことがない時は気付きもしなかったけれど、介護してみて「え、こんなことで不便になるの?!」「間取りって大事だな…」と思うことがたくさん出てきました。

そこで、家を建てる時や家を探す時に『ここに気を付けておけば介護しやすいよ!』というポイントをこの記事にまとめたいと思います。

分かりやすいよう、実際の祖母宅の間取りや、こういう間取りだったらいいなというのを画像で描いてみましたので、参考にしてみて下さいね。

なお、介護が必要になった時って1階だけでの生活、もしくは2階だけでの生活になりますので、1フロア分の間取りの紹介となります。祖母も2階建てに住んでいましたが、1階だけで生活していました。

スポンサーリンク

要介護者のベッドからトイレ・お風呂が近いこと

↑こちらが祖母の家の1階の間取りです。お風呂場はトイレのさらに奥側にあります。

オレンジ色の線が出入り口なのですが、見てもらって分かるように、トイレに行くにもお風呂に行くにもそこそこの距離を歩いていかなければなりません。

これが、歩くのもやっとの祖母には大変なことでした。

なかなか想像がつきにくいかもしれませんが、お年寄りにとっての1メートルは、30代にとっての100メートルくらいあるんです。杖を付いているとさらに大変です。

祖母のベッドからトイレまでおよそ7メートルほどだったんですが、これが遠くて遠くて。

しかも、途中に1カ所、もしくは2か所のドアがあります。これがまた、バランスを取るのが難しい祖母には大変な試練なんです。去年の恥骨骨折も、ドアの開け閉めで転んだのが原因です。

可能な限り、要介護者のベッドを置く場所から、トイレとお風呂場が近いこと。

これがまず一番大事なポイントになります。

ちなみに祖母はよく「お風呂場が遠いから」という理由で、入浴拒否していました。

また、ベッド横に置くタイプのポータブルトイレも去年になって使い始めたんですが、部屋中に臭いがこもって大変でした。洗うのも大変ですし…

出来る限り、リハビリと思って自力でトイレに行ってもらった方がいいと思います。

ベッドの置き場所にも注意が必要

↑こちらが祖母の部屋の間取り図です。

右下の緑色で描いているのがベッドで、頭が画像上側になります。頭側にお仏壇があります。

出入り口がオレンジ色の線で描いてあるんですが、ベッドから出入り口まで壁伝いで歩けないんですよ。

壁伝いだと左側に描いてある赤線をたどるルートになるんですが、部屋を半周しないといけないのでこのルートは使いませんでした。

このは位置だと、杖をついても歩くのが難しくなった時は本当に困りました。

ベッドの枠をつかんで立ち上がるんですが、その枠から出入り口(引き戸です)までおよそ1,5メートル。

たったこれだけの距離の長いこと!

枠に右手をかけつつ、引き戸に左手が届かないという絶妙な距離感だったのです。

お仏壇が左下あたりにあったら、壁沿いに手すりを付けたらOKってことになってたんですけどね。

↓こんなイメージです

ピンク色の線が手すりです。ベッドの手すりと壁の手すりを繋ぐ感じにしたらうまいことできます。

なお、祖母の場合は間取りなどは変更できなかったため、巨大なつっかえ棒のような手すりを設置しました。部屋がかなり圧迫されますので、ベッドから壁伝いにトイレやお風呂場まで行けるような間取りにした方がいいです。

バリアフリーは家の中だけじゃダメ!1段の階段が命取り

家の中は、段差のないバリアフリーにすること。これはとても大事です。

祖母もよく、わずか数cmの段差に苦戦していました。

……が、段差がない方がいいのは家の中だけじゃありません!家の前も大事なんです。

というのも、祖母宅は玄関の段差が30cmあり、玄関を出ると外階段が合計5段あるんです。車をつけられるのがその階段の外側だったものですから、病院へ連れて行くにも一苦労でした。

↑これが祖母宅の玄関から、道路までの間取り図です。

玄関を出たらすぐ階段で、しかも一部はらせん状です。80代の時、ここで転倒して頭を切って出血、救急車を呼ぶということがありました。

外階段は、たった1段2段しかなくても老人には危険です。

一番理想なのは、『家の中の段差がない、家の外にも段差がない、玄関を開けてすぐのところに車を横付けできる』という家です。

車を横付けできるのであれば、リビングの大きな窓から出るということでも構いません。

できるだけ、要介護者のベッドから車まで近い方がいいです。往診してもらう分には問題ないんですが、例えばレントゲンを撮るとかMRIなどの場合、設備のある病院まで行かなければいけません。

初診のためにわざわざ病院まで連れていく必要がある場合もあります。

車イスで外出する場合も、段差がないと助かります。

なお、廊下やドア、トイレなどに車椅子が楽に通れるくらいのスペースがあるというのも大事なポイントです。

祖母の家はとても車いすで生活できる家ではなかったので、母や私で両脇を支えて移動させていました。

補助金活用でお得にリフォーム!まずはお見積もりから♪

こんな間取りだったら介護しやすい!間取り図を描いてみた

まず、リビング・ダイニング・キッチンが繋がってるとすごくいいです。そのリビングに要介護者のベッドを置くと、料理中でもリビングでテレビを見ている時でも、ちょこちょこと様子をうかがうことができます。

もし1日じゅう同じ部屋にいるのが嫌なら、LDKと繋がる形で和室や洋室があと1部屋ある間取りがいいですね。

↓こんな感じです

この場合、ドアを閉めておくと顔がお互い見えないのでいい感じです。

LDKと玄関を繋ぐドアに手すりを取り付けることで、要介護者の部屋からトイレに行きやすくすることもできます。

エアコンの取り付け位置に注意を

↑祖母宅のエアコンの取り付け位置です。

これ、祖母に直接エアコンの風が当たるので大不評でした。

エアコンは要介護者のベッドから遠い方がいいです。というか、できれば要介護者の部屋の中に設置しない方がいいです。

老人って、寒がりな方が多いです。祖母も、直接エアコンの風が当たると体が痛いと言っていたので、隣の部屋のエアコンを付けていました。

ですので、エアコンをどこに設置するかも考えた方がいいです。

祖母の場合、隣のリビングのエアコンを付けて、リビングと祖母の寝室の間の引き戸を開けて使っていました。

トイレ、洗面所、浴室は必ずくっつけること

↑こういう間取りもいいですね。

トイレと浴室、洗面所の位置は固めた方がいいです。

食事はベッドまで運べばいいですし、着替えもベッドでできます。ほとんど歩けない祖母が歩く必要があるのは、トイレとお風呂だけでした。

お風呂に入るのに洗面所もいりますから、トイレ・お風呂・洗面所をくっつけることが大事です。

要介護者のベッドの近くに洗面所で、その両脇にトイレとお風呂でもいいですね。

……ということで、いかがだったでしょうか。あくまで私の理想なんですけどね。ちょっとでも介護しやすそうな間取りの参考になってくれていることを祈ります。

ではでは~

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク