ご飯を食べられなくなった高齢者への病院での対処について話を聞いてきた

骨折で入院してから、どんどんと食欲を失っていった91歳の祖母ですが、とうとうご飯を全く食べられなくなりました。

少し前はおかゆを2口ほどしか食べられなくなっていましたが、もうおかゆの米粒すら飲み込めなくなってしまっています。おかゆの汁だけ飲ませているんですが、それでも小さじ1杯ほども飲めません。

主治医から、こういった場合は病院でどうしていくのかについて説明がありました。

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まずは胃カメラで胃のチェックをするらしい

ご飯を一切食べられないということで、まずは胃カメラの検査をしましょうということでした。

もしかしたら、何も食べられなくなってしまうくらいの腫瘍があるとか、そういった異変が起こっている可能性があるとのことです。特に祖母の母親が胃がんで亡くなっているので、一度胃を見ておいた方がいいとのことでした。

胃カメラの検査自体は眠っている間に終わるそうで、祖母の体にもそんなに負担がかからない検査だと言われました。

とはいえ、今はずっと脈をとっている状態(器具を装着しています)なので、様子を見ながら検査できそうな日にやってくれるそうです。同意書も母が書きました。

ただ、高齢者の場合「胃に何も問題がないにもかかわらず食べない」ということが多いらしく、その場合は退院となるようです。現在は急性期病棟にいますので…。

静脈への点滴はそのうちできなくなる

祖母は現在、二の腕の血管から点滴を入れてもらっています。24時間ずっとです。

これは静脈への点滴なんですが、一般的な、腕とか手の甲にある血管に針を刺してやるのと同じです。

ただ、かなりの高齢となると血管がもろくなっているそうで、何日かしたら使えなくなるんだそうです。確かに祖母は左前腕、右前腕と内出血しています。そこはもう使えないらしいです。

で、今は二の腕に針を刺しているという状況です。二の腕も入らなくなったらもう針を挿すところがないってことなのかな。

なお、この静脈からの点滴だけでは、1日分のカロリーを摂取させるのは不可能とのこと。

つまり、口からご飯を食べられていない祖母は、常に栄養が足りない状況に置かれているのだそうです。腕からだけじゃたくさんの栄養って入らないのですね。初めて知りました。

しかもそのうちに血管も使えなくなると…。

高カロリー輸液という点滴の選択もある

高カロリー輸液という、中心静脈栄養(IVH)という方法もあるのだそうです。

これは首や鎖骨、足の付け根などの太い血管に針を刺してする点滴のことだと言っていました。この点滴にすれば、1日に必要な栄養を全部入れることが出来るんだそうです。

祖母は導尿をしているのとオムツをしているのとで、足の付け根の血管は感染しやすいのでやめておいた方がいいとのこと。やるなら、首か鎖骨あたりになるだろうとお医者さんは言っていました。

もしも栄養が足りたら入院前くらいの元気は取り戻せるのか聞いたところ、正直そうは思えない、もしかしたら苦しみが長引くだけかもしれないとのことでした。

もう、寿命が近いってことなんでしょうかね。

今から思えば入院前の数か月で、どんどんと食欲がなくなってきていました。それが入院を機に加速した感じです。もう仕方のないことなのかもしれません。自然の摂理というか…。

後は胃瘻という選択くらい

高カロリー輸液以外だと、胃瘻という選択になると言われました。

経鼻栄養補給という話はしなかったですね。鼻からチューブを入れるやつですけど、胃瘻は無理そうなので、鼻からの栄養補給を提案されるかなと踏んでいたのですが。

胃瘻は手術にまず耐えられなさそうですので却下となりました。

なので、現実的に残された手段としては、高カロリー輸液にすることくらいしかないみたいです。

で、そうしたところで退院になると。施設には入れないと。

そうなったら、高カロリー輸液をしつつの在宅24時間介護となります。輸液を家族が交換することはOKらしいですね。猫の看病で輸液をしてたので、使い方は慣れてるっちゃ慣れてますが…。

訪問看護と言いうやつでお医者さんか看護師さんもちょくちょく来てくれるらしく、全てを家族がやるということではないと言ってもらいました。

あとは訪問ヘルパーさんだったかな?オムツ交換も何回かはお願いできるそうです。

でも祖母は最近では1日15回はオムツを換えているので、もし退院となったら夜眠れなそうですね、介護する側が。オムツ代もやばそうです。水様便が少しづつ出るので、すぐオムツを換えてと言うんですよね。

それと、退院となれば、尿管の管理もしなくちゃいけないですね。

こちらは調べた限りでは、貯まった尿を捨てるだけでいいようですが…というかあれですね。キレイにしないと感染が怖いし、でも素人だからちゃんとできるか分からないし…もし何かあったら親族から責められると思うと恐ろしくなります。

何もしない人ほど、あんたのせいだ!って言って責めてきますからね。骨折した時もそうでしたし…。

祖母との約束はどう守ればいいのか

高カロリー輸液になるにしても、ポートというのを埋め込むらしくそう簡単には抜けないと聞きました。

引っこ抜けないんだったら安心かな?輸液のバッグを入れ替えるのだったら出来そうです。

ただ、母は、祖母が80代の頃に『無駄な延命治療だけはやめてよ』と言われていたらしく、悩んでいます。どこまでやるべきか、そもそもどこからが延命治療になるのか。

胃カメラでの検査は普通に検査なのでやりますが、高カロリー輸液となると胃瘻の点滴バージョンみたいなものだからやっぱりやめておいた方がいいのかな?とか。悩みどころです。祖母は胃瘻だけはやってくれるなと言っていたそうなので。

出来るだけのことはやってあげたい、でもそれが逆に祖母を苦しめるだけだとしたら…そう思うと、どう選択をしたらいいのか考えるのって、難しいです。

「出来るだけ苦しくないように」と祖母から言われていたそうなので、苦しみを取る処置だけはしっかりとお願いしています。

もうじきケアマネージャーさんやソーシャルワーカーさんとの話し合いもありそうです。

退院して自宅介護という選択以外に、療養型の病棟がある病院へ移るという選択肢もあるそうで、それについて今後また色々と話をしていかなければなりません。

もし転院となれば、ケアマネさんではなくソーシャルワーカーさんと一緒に転院先を探すことになるのだそうです。

今年の夏からずっと仕事も滞ってますので、入院している今のうちに何とか頑張らなければなぁ…。

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