老人の冷暖房が嫌い問題。うちの祖母がエアコンを消して震える理由

roujin

現在、90歳を越える祖母の介護に通っておりますchicacoです。

片道40~50分ほどかけて通っておりまして、もちろんガソリン代はこちら持ち。デイケアが嫌と言うので完全在宅。宅食を嫌がって捨て続けたので宅食もやめました。

その日の昼食・夕食・翌日の朝食はその都度、買ったり作ったりして持って行きます。最近は入れ歯も嫌がるため、歯がなくても食べられるように柔らかい食事を作って、水分多めにしています。

さて、ここのところ、寒い日が続いておりますね。

私が住む地域ではまず雪が降ること自体がないような場所なのですが、今年はそれでもすでに5日ほど雪の降った日があり、うっすらと雪が積もることもありました。

そんな寒い日が続く中、大変なのが「老人が暖房を嫌がって消してしまう問題」です。

スポンサーリンク

雪が降る日に限って暖房を全消しする祖母

winter

これってうちの祖母だけじゃないようなんですが、やけに冷房や暖房といったものを嫌がります。今年の夏も大変でしたよ、冷房を消させないの…。

防犯のために雨戸を閉め切るので、冷房を消したらめちゃくちゃ暑いのですが、それでも冷房を消して脱水症状を起こして急いで病院へ連れていったこともありました。

そんな祖母は、冬が来てもエアコンを嫌がり、すぐに消してしまうのです。

親御さんの介護をされている知り合いも同じことを言っていたと、母に聞きました。老人には多いみたいですね、エアコン嫌いとか冷房や暖房が嫌いっていうのは。少なくとも私の身の周りにはとても多いです。

この前、祖母の家に着いた時、あまりの寒さでビックリしました。

その日はなんと祖母の家に向かう途中でけっこうな雪が降り始めたのです。寒くて震えながら祖母宅へ入ると、めっちゃくちゃ寒いではないですか!ビックリして部屋に入ると、リビングのエアコンが消えて祖母の部屋のエアコンも消えているのです。

そして祖母が寝ている布団の、電気毛布もすべて消えているのです。

祖母が震えながら言いました。

「憎たらしいほど寒いわ(#゚Д゚)!!!」

……いや。うん、あの…そりゃ暖房を消したら寒いでしょうね。電気毛布まで消してんだから寒いでしょうね。いつも自分で電気毛布を付けているのになぜすべて消してるんでしょうか。雪が降ってるのに何してんですか。歩くのもやっとなのになんでわざわざリビングまで出てきてエアコン切ってんですか。

言いたいことが山ほどある中、急いでエアコンを入れてコーヒーを入れて祖母に飲ませました。

コーヒーを用意している間に、祖母に「電気毛布入れときなよ!」と言ったんですが、なんとMAXでつけていてびっくり。ダニ退治用のところやん!暑すぎるわ!!orz

おばあちゃんなりの理由とは?

00ad9307c090bf813120cfa16945c360_s

うちの祖母、エアコンは消すのにつけられません。電気毛布はずっと自分で付けたり消したりしてたんですが、あの雪の日はなぜか全部消してました。つけろと言ったらMAXのダニ退治のところまで上げてました。

ボケたのか?と思うものの、かかりつけ医によると年齢相応とのことで、痴呆ではないらしい。あと健康状態も問題ないって。内臓も含めて体は問題なく元気なんだそう。そこは良かった本当に。

あのね、でも困るんです。。。この雪が降って寒いというのに暖房を消して震える理由って何なんだ。

リモコンを隠すとパニクって電話をあちこちかけまくるので、エアコンのリモコンは隠せないし。でも置いておいたら消されるし。また付けれたらいいんだけど消すしか出来ないのですよ祖母は。

それで、消したらダメよ寒すぎて危険だよって話をしますが、目をそらして溜息です。その次は「分からないわぁ~」とトボける。その次はふて寝。

根気よく、祖母宅へ通うたびに質問しまくること早数年。ついこないだ、有力な情報を得ました。

「昔はよかったわぁ~。何もなかったけど、すごくいい時代でね~。今みたいにこんなモン(暖房器具のこと)なかったけど、良かったのよぉ~~~」

…だって。暖房器具を『こんなもん』と憎々しい感じで吐き捨てていました。

どうやら冷房や暖房を使うこと自体が気に入らないみたいですね。

冬は寒くてなんぼ?でも祖母の体調が心配

winter-car

「冬っていうのは寒いのよ。夏は暑いの。それが当たり前。昔の人はそうやって生きてきて~~~うんちゃらかんちゃら」ということらしい。

でもね、昔は夏は35度以上の日が続くことなかったでしょ。あと若かったから冬は大丈夫だったかもだけど、今はもう90歳を越えてて寒さに弱いじゃない。体が心配だから暖房つけておいて、消さないでね。そう言ってもなかなか聞いてくれません。

「冬は寒いものなのよ。そういうものなの。昔の人はね、それが当たり前と思ってるから。そういう時代だったから。こんなモンに頼らなくったってね、春が来るまでじ~っと待ってたのよ。あの頃は貧しい時代で大変だったけど、それでも……」以下省略。

そんなこんなで、昔の方がよかったみたい。

だがしかし、祖母は膝が悪いのです。寒くなると痛むので、立ち上がることすらできなくなり、そのせいで私たち介護をする人がいない時間は、絶対に自室から出ないというか布団から出ない生活になっているのです(トイレはベッド横にポータブルトイレを置いててそれはちゃんと使えます)。

なにより「痛くて動けない、今日もリハビリはできないわ。無理よ。もう、憎いほど寒いわ!寒くて痛いわ!!」とのこと。

それなのよ。それが心配でね、これじゃ本当に寝たきりになって、寝たきりが続いたらご飯も食べられなくなって流動食になって、そうなったらもう本当に起き上がることすら不可能になって完全介護になるよって、かかりつけ医には言われてるのです。

だからせめて、体が最低限動くように訪問リハビリまで頼んでいるのです。

でも寒すぎると膝が痛くて、それどころじゃありません。それもあって暖房は最低限つけておいてほしいんですが…。

老人世帯の暖房は安全なものを選ぶ

eakon

そんなこんなで、うちの祖母が寒いのが憎いと言いながら暖房を消して震える理由は、暖房器具が嫌いだから。でした。

うん。シンプルですね。シンプルだからこそ改善策が見つからないわ。

なお、灯油などを使うようなファンヒーター類は置いていません。ご近所さんにも数年前にくぎを刺されましたしね。「お宅のおばあさんは大丈夫~?心配でねぇ~~大丈夫なのかしらねぇ?お宅のせいで火事なんかになったら怖いわぁ~~~」っていう感じでね。

その頃にはそういった事故を考えて、エアコンによる暖房と電気毛布しか使ってませんでしたので、そのことをはっきりと伝えましたけども。

みなさんも、石油ファンヒーターとか、あとハロゲンヒーターとかのすぐに温かくなるやつは要注意ですよ。

老人に使わせて火事にでもなったら大変です。灯油を使わないやつでも、布団とか何か燃えやすい布とかが触れると発火するものもありますのでね。電気代が高くてもエアコンとかで暖房しましょう。これなら火事になるってことはないので安全です。

あ、でもコンセントのところにホコリが溜まったら危険なので、コンセントまわりも月に1度はチェックしましょう!

遠隔操作のエアコンが欲しいけど回線がない

woman-kowai

こういう風に、エアコンを切ってしかも電気毛布も全て切るっていうのはさすがにこの日だけでした。いつもはエアコンを切って電気毛布だけ付けてぬくぬくしてるんですけどね。

でも祖母の家って壁に断熱材が入ってないだけあってめちゃ寒いんです。なので私や母親が体調を崩します(笑)

床下を風が通るもんで、底冷えするんですよね。それもあるからエアコン切らないでって言うんですけど。リモコンを隠したら「リモコンがない!どうしよう!」ってあちこち電話かけるのでね。見えるところへ置くしかないんですよね。どうしたもんか。

杖をついて手すりを伝って、わざわざエアコンを消しにいくんですから。

トイレに行くのは無理でポータブルを使ってるっていうのに、エアコン消す為なら歩くっていう。ある意味、すごいですけど…。

しかも暖房切っておきながら「なんでこんなに寒いのかしら?憎いわぁ~~~寒くて寒くて!!」だってorz

我が家から遠隔操作できるエアコンってないだろうか…と思って調べると、あるにはあるらしいんですが、祖母の家にはインターネット回線が繋がってないので、まずそこから何とかしなきゃですね…。

でもインターネットを繋ぐとなると費用もいるし、そうなると親戚の同意が貰えないでしょう。無駄な金使うな!ってね。。どうしても「ネットを繋ぐ=娯楽のために祖母の年金を無駄遣いする気か!」ってなるので。

なかなか難しい問題です。

日々続くストレスと戦いつつの介護

heartcloud

もはや今年中には泊まり込みの介護が始まる気がして、戦々恐々としています。

うちは古い建物で、山の中に建っていて隣り合う家もなく、今時珍しく水洗トイレですらないのです。もちろん和式。さすがに祖母を呼ぶことが出来ません。玄関も高さ30cmほどあるし、バリアフリーの真逆の家ですので。

なによりあの祖母と同居なんかしたら、1か月も経たずに私や母親が病院送りになるでしょう。ストレスで…。

暖房を入れれば暑いと怒り、切れば寒いと怒り、うまく調節できたかと思えば「暑いんだけど!」「ちょっと!寒いんだけど!」。

すぐそこにティッシュ箱があっても私を呼びつけて取り出させ、すぐそこに机があるのに「コップを机に置いて」「飲んだから台所へ持って行って」「このお茶、ぬるいわ」「コーヒーが熱すぎて飲めない!」「ティッシュ箱の配置が悪い、ちょっと右へずらして」

私や母親が体調を崩して横になっているのを見ると「あら~!あんたらいいわねぇよく寝て~~~~!!!」

でもやっぱりね、笑顔で対応しようと頑張るのですよ、こちらも。一人で寂しいだろうに頑張ってるんだし。相手は老人ですしね、自分の祖母ですし。母にとったら実母ですしね。

でも「よかったわぁ~娘産んでおいて。こんなに世話してくれるんだもの!嫁だったら気を遣うけど、娘だったら気を遣わないで何でも言えて楽でいいわねぇ~!言いたいこと、何でも言っちゃうのよ(笑)」って毎日言われると、ちょっと辛いものがありますけれども。。。

そんなこんなで、もしかしたら「だって嫌いだから」っていう理由が最強なのでは?と思わされた出来事でありました。この世代の冷暖房嫌いは、なかなかどうにもできない感じがしました。

もしネット回線があるご家庭であれば、外出先からでもスマホで遠隔操作できる機器が出てますので、そういったものを使うといいんじゃないかな~と思いますよ。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク