初心者でも育てやすいキュウリ苗はコレ!簡単な選び方とオススメの理由

私は毎年、キュウリ苗を1本だけ買って庭で育てています。本数が多く採れるので、スーパーで買う必要がなくなるんですよね~。節約、節約。

今年ももう5月に入ったので、キュウリ苗を買うことにしました!

…が、しかし。

ホームセンターでも数多く売られているキュウリ苗ですが、実際に見に行くとあまりに多くの種類があって、初心者さんには「どれを選んだらいいのか分からない!」状態になってしまいますよね。

私も最初はそうでした(;´∀`)

そこで、キュウリの苗の種類や栽培方法、オススメの苗の選び方などをまとめることにしましたよ。

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キュウリ苗の種類別けと各種の特徴

キュウリ苗には、以下のような種類別けがあります。

・実生苗
・接ぎ木苗

・節なり型
・地這型(飛び節なり型)

実生苗(じっせいなえ)というのは、キュウリの種から育てた苗のことです。普通に種から育てると実生苗になりますね。

接ぎ木苗(つぎきなえ)というのは、他の野菜の苗にキュウリの苗を接木したものになります。根っこ部分が他の野菜、途中からキュウリということになります。

節なり性とは、節ごとに雄花が付く性質のことです。節ごとに実がなるということですね。

地這(じばい)型は飛び節なり型と呼ばれることもありますが、その通りに、1節とばしで雌花がなって実がなります。

節なりと地這では育て方が違うのですが、こちらはまた後で詳しく説明するとして、まずは実生苗と接ぎ木苗の違いについて解説していきますね。

実生苗と接ぎ木苗の違いとは

キュウリというのは連作障害が起きやすいです。その他にも、病気にかかりやすかったり、肥料の吸収性があまりよくないなどといった特徴もあります。

:連作障害とは:
同じ土で同じ野菜を続けて育てた場合、何らかの病気や障害が出ることをいいます

そこでよく売られているのが、カボチャに接ぎ木したキュウリ苗なんです。これはホームセンターなどでもよく見かけます。

カボチャの苗に接ぎ木したキュウリを育てた場合は、連作障害を起こしません。カボチャの根っこ部分は吸肥性もいいので、少量の肥料でもたくさん実がなります。キュウリ独特の病気にも強いです。

価格は高めになりますが、初心者の方やプランター・鉢で栽培したい場合は、カボチャの接ぎ木苗を選ぶようにした方がいいでしょう。

もちろん私も、毎年必ずカボチャに接ぎ木した苗を探して買っています(キュウリの接ぎ木苗はカボチャに接いだものが売られているので、接ぎ木と書いてある苗を選べばOKです)。

:接ぎ木苗のメリット:
・病気に強い
・根っこが強く肥料がよく効く
・連作障害が起きない
・植え付け後の根つきがいい

:接ぎ木苗のデメリット:
・実生苗に比べて値段が高い(手作業で接ぎ木するため実生苗の倍以上する)
・植え付けの時に接いだ部分で折れる場合があるので注意する(継いだ部分をつかまない、強風に揺られないよう支柱を立てておくなど注意すること)

節なりと地這(飛び節なり)の実のなり方、育て方の違い

先ほどもちらっと書きましたが、『節なり(ふしなり)』のキュウリの場合、節ごとに雌花が付きます。

『地這(飛び節なり)』の場合、1節飛ばして雌花が付きます。

:節(ふし)とは?:
茎から葉っぱや枝が出てくる部分のこと

節なりの場合、親づる(主枝のこと)が伸びるとその節ごとに必ず雌花が付く訳ですから、難しい「摘心して子づるを伸ばす」などといった作業の必要がありません。

普通にキュウリが伸びるのを放置しておくと、節ごとにキュウリの実がなるので、簡単に育てられます。

地這(飛び節なり)の場合、親づるだけでなく子づるや孫づるを伸ばして大きな土台を作るので、たくさんの実がなります。節から出た枝を伸ばして、そこにも実をつけさせるってことですね。

ただ、その分多くの面積が必要ですし、あちこちにツルが伸びるので、狭い場所での栽培は難しいです。

摘心するなどの知識もいるので、農家さんや大量にキュウリが収穫したい(なおかつ庭や畑が広い)方向きですね。

もちろん私は、節なり型のものを毎年選んで買ってます。

親づるを何節目で摘心して子づるを伸ばすとか、そういった小難しいことが全く必要なく、ただ放置して育てていれば勝手に実が収穫できるところが気に入っています。

:初心者やプランター栽培にオススメ:
・接ぎ木苗で、なおかつ節成り性の品種
・キュウリの苗の場合は、接ぎ木か実生か・節なりか飛び節なりかなどの表記がされている場合がほとんどなので、苗を選ぶ時によく説明を読みましょう

プランターや鉢を買う場合は浅くて広いものを選ぼう

キュウリは根っこが土の地表に近いところに伸びます。なので、深い鉢に植えても下まで根っこが伸びませんのでもったいないです。

鉢はだいたい縦長のものが多いので、鉢はやめておいて野菜用のプランターを選びましょう。写真のように、横長のプランターを選ぶようにするといいですよ。

真夏は水切れすることが多いので、毎年、1日2回ほど水やりしています。あんまり小さいプランターを選ばず、そこそこ大きなプランターに1苗だけ植え付けると、水切れしにくくなります。

(例:横長プランターで土容量が9,6L程度のものに1苗植える)

土は、普通の野菜用の培養土で問題ありません。私は庭の土をプランターに入れて栽培したりしますね。今年は庭の土に落ち葉を混ぜて何か月か寝かせておいたものがあるので、そこに植えつけました。


プランターに植えつける場合は、鉢底ネットや鉢底石を入れて、その上に培養土を入れてから植え付けましょう。ポットから抜いてそのまま何も触らずに植えてくださいね。

ポットから苗を出す時、接ぎ木部分をつかまないよう注意しましょう。

単為結果(たんいけっか)なので受粉せずに実がなります

なお、キュウリは『単為結果(たんいけっか)』という性質を持っています。これは受粉しなくても実が大きく育って食べられるという意味です。

なので、いちいち受粉させなくてもいいですよ。放置でOKです。

花が咲いた時点で、花の根元にミニキュウリがあるのがすぐ分かります。花が咲き終わるとどんどん育って実になりますよ。

丈夫な接ぎ木苗を買えば、基本的に問題なく育ちます。

我が家でも、『適当にプランターへ培養土や庭の土を入れて植え付け⇒土が乾いたら水やり⇒実がたくさんなる時期だけ液肥をあげる、混み合った葉っぱを切り取る』という感じで育てていますが、問題が起きたことはないですね。

手をかけずにたくさんの実が収穫できるキュウリ。

せひ一度は自分で育ててみて欲しいオススメの野菜です(*´▽`*)

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