あごの骨が溶けていた!20代で歯根のう胞になって抜歯した話。後編

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ども、chicacoです。

小さい頃から虫歯の多かった私ですが、神経を抜いた歯の根元に膿が溜まり、9年ほどかけてかなり巨大化してしまっており、歯医者に行ったところ「今すぐでも抜かないとヤバイ」状態にまでなっていました。

この記事は前回の記事の続きで、抜歯するために歯医者に改めて行ったところからの話になります。

…と、その前に、歯根のう胞についてまず説明しておきますね。

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歯根のう胞ってなに?

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歯根のう胞(しこんのうほう)というのは、神経を取った歯に起こります。

歯の神経を抜く時って、神経が入っていた空洞を何度も消毒してから、かぶせものをかぶせるんですよ。

でもたまに、もともと神経のあった空洞内で細菌が増えることがあるんです。

細菌のせいで出た膿が歯の根っこに溜まって、その膿があごの中に広がっていかないように、体は袋を作ってせき止めるんです。よく出来てますね。

その膿が入った袋のことを「のう胞」という訳なんです。

初期症状であれば、かぶせものを取って消毒し直せばいいんですが、もうすでに高校生の時&20歳前後の時に2回やってます。

しかも、wikiにすら「小指頭程度の大きさにまでになる」って書かれてるんですけど、私の場合もう親指より大きくなってましたからね。

けっこうアゴの骨も溶けちゃってました(レントゲンで確認)から、もう抜歯以外に方法がないとのことでした。

いよいよ手術日。麻酔は効くのか?

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いつ炎症を起こすか分からない、炎症が起きれば炎症が治まるまでは麻酔が効かない、でもその炎症は抜歯しないと収まらないだろう…。

…とのことだったので、さすがに次の日の朝、ちゃんと歯医者へ行きました。

丁度診察の翌日が、その歯医者さんの手術日だったのです。タイミングバッチリでしたね。でも怖かったよー!

歯医者に行くと、昨日見てくれた院長先生が担当してくれるとのことでした。

痛みはどうですか?と聞かれましたが、鈍い痛みはもう何年もあるけど、それだけですと答えました。「この状態で腫れあがっていないのが奇跡なくらいです」と言われつつ、いよいよ抜歯をすることに…。

イスが、ウィーンとまっすぐになりつつ下がっていきます。私はもはや、まな板の上の鯉。20代で抜歯かぁ。。。と思いつつ、ビクビクしながら口を開けます。

院長が「ごめん、膿んでるところ、麻酔がきちんと効くか分からない」と言いつつ、麻酔の準備を始めます(膿んでいると効きづらいこともあるらしい)。

まず歯茎の表面に、液状の塗る麻酔を塗ってくれました。

ていうかこんな便利な麻酔があったの?!生まれて初めて知りましたよ、その存在を。麻酔の注射を刺す痛みがほとんどないので、これだけでもかなり精神的に楽でした。

歯茎の表面に麻酔しているとはいえ、奥の方は若干痛みがあります。でも我慢できる範囲です。麻酔もすぐに効きましたので、注射しているうちにすぐに感覚がなくなり、痛みはほぼなかったです。良かった、麻酔が効いてくれて。

次は、抜歯開始です。

抜歯手術は無事に成功するも怖かった

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歯茎の上に出てる部分といえばかぶせものだけなので、それはすぐに取れました。

しかし、問題なのは歯の根っこです。

奥歯なので4本歯の根っこがあるのですが、私の今回抜歯する歯の根は4つとも根が外向きに広がっているそうで、なかなか引っこ抜けないのです。

ペンチ?のようなもので歯をつかまれて引っ張られるんですが、全然抜けそうにありません。

しかも歯茎から出ている部分は神経を抜いた時にすでにほぼ削り取っているため、ペンチでつかむのも大変そうです。

院長は「ごめん、これ砕いて抜くしかないわ」と言い、ちっちゃいトンカチ的な道具で、埋まっている私の奥歯を割りはじめました。

ただ、怖がらないようになのかタオルを顔に乗せられて何も見えないので、怖さはあまりなかったです。痛みもないですし(痛がると麻酔追加してくれたので助かりました)。

腕のいい院長先生は、うまく4つに奥歯を砕き、それからはすぐに抜歯が出来ました。

もしかしたら、歯根が複雑な形をしていて、それで歯の神経も複雑な形になっていてうまく除菌しきれなかったのかもしれないとのことでした。

それにしても、やっぱり抜歯というのはそうそうする事ではないので、怖かったです……

ついに摘出成功!のう胞がたくさん出てきた

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歯の根っこが抜けたので、院長先生はペンチをピンセットに持ち替えました。そしてポイポイと何かを手のひらに出しています。

なんだろ?と不思議に思って眺めていると、「これ全部、膿が入った袋だよ」と言われました。

歯根のう胞の「のう胞」部分ですが、マジで袋状でしたよ。白い小さい袋状のものが、いくつもいくつも出てきます。大きさは直径2mmほどで、コロロっていうグミあるじゃないですか。あれの白いバージョンって感じの見た目でした。

「まだあるよ!まだ出てくる!」と院長がビックリしてましたが、小さい膿の袋がたくさん詰まっていたようです。

しばらくして全ての膿袋を取り終えると、抜歯終了です。確か縫合はしなかったかと思います。

手術時間は小一時間といったところでした。大きな歯を抜いてますし、抜歯なので血はもちろん出ますが、わりとすぐに止まりました。

あまりうがいしすぎると、かさぶたが作れず早く治らなくなってしまうとのことだったので、多少の出血は気にせずそのまま飲み込んで過ごしておりまして、おかげですぐに分厚いかさぶたが形成されていました。

痛みが出ないよう、麻酔が切れる時間の20分ほど前に痛み止めを飲んでおいたので、痛みもほとんどなかったです(歯医者で○時間ほどで麻酔が切れますのでと教えてくれました)。

その後は夜に追加で1錠、翌日また1錠飲んで、その後は痛み止めなしでも全く痛みが出ませんでした。

抜歯後はどうする?

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さてここで問題になるのが、抜歯後はどうするのかです。

選べる方法としては、

・前と後ろの歯と3つ一緒にブリッジにする
・部分入れ歯を入れる
・インプラントにする

…といった方法があるんですが、この抜歯した歯の前の歯が健康なんですよねぇ。

若いしブリッジはやめた方がいいと歯医者さんには言われましたし、私もまだ25歳にしてブリッジは避けたかった。

となると、残る選択肢は部分入れ歯かインプラントになります。

ただ骨がかなり溶けていたので、とりあえず最低1年は部分入れ歯しかできないとのことでした。

そりゃぁ土台になる骨自体がないですからね。インプラントはしばらく無理です。

若いから1年以上かければアゴの骨は再生するだろうとのことで、とりあえずそれまでは部分入れ歯生活をすることになりました。

つづき⇒歯根のう胞で顎の骨が溶けて抜歯、インプラントを25歳で入れた話。

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