インプラント周囲炎に注意!術後7年の私の手入れ法をイラストで解説

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歯根嚢胞で20代で抜歯、その1年後にインプラント手術をしたchicacoです。

インプラントの寿命って何年なのかというと、実は『抜けない限りは半永久的』なのです。つまり『インプラントの土台を支えている歯槽骨(しそうこつ)が溶けてなくならない限りは、インプラントはずっと使い続けられる』ということです。

自前の歯でもそうですが、歯周病になって歯の根っこを支える土台の骨(歯槽骨)が溶けると、歯を支えるものがなくなって抜けてしまいます。

インプラントも同じことにならなければ、ずっと長持ちするのです。

しかし、ここで1つ気を付けなければならないことがあります。それは、≪インプラントに接した歯茎のところは歯周病になりやすい≫ということです。

今回は、インプラント歴7年の私が実践している、インプラントとその前後の歯にやっているメンテナンス方法を、分かりやすくイラストで解説しようと思います。

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普通の歯周病とどう違う?インプラント周囲炎とは

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インプラント周囲炎はインプラント周囲粘膜炎とも呼ばれ、簡単に言うとインプラントを入れたところが歯周病になったということです。

作り物なので虫歯にはならなくなりますが、歯周病にはなります。これは歯ではなく歯茎の病気ですからね。

ただ、インプラント周りの歯周病が普通の歯周病と違うのは、『普通の歯周病よりも進行しやすい』ということと『自覚症状が普通の歯周病より少ない』ということです。

実際にインプラントにしてみて思いましたが、インプラントとインプラントに接している歯のところだけ、異様に歯垢が付きやすいです。

そこだけザラザラしてるんです。

これをきちんと磨けずにそのまま放置していると、歯周病がどんどん悪化していって、歯槽骨が溶け、土台を支えられなくなってインプラントが土台ごと抜け落ちる…ということになってしまいます。

なので、インプラントを入れたなら、その後にしっかり自分で毎日メンテナンスを丁寧にしなければならないのです。

間違っても、「ご飯を食べてお酒を飲んでそのまま寝てしまう」なんてことは無いようにしましょう。せっかく高いお金を出して手術しても、すぐ抜けちゃったらもったいないですからね。

ブラッシングするべき場所と歯ブラシの種類

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まず、普通に歯磨きをしましょう。↑上のイラストの黄色の斜線の部分が特に汚れやすいゾーンですので、そこを普通の歯より丁寧に磨いてください。

私は歯並びが悪いので電動歯ブラシよりも、手磨き派です。

問題ない方は普通に電動歯ブラシで磨いて構いません。どちらでもいいので、まず普通に歯全体を丁寧に磨いていきます。

ちなみに私は、全体磨きはGUMの#407を使っています。

次に、先の細長い歯ブラシを用意してください。

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↑私が使っているものです。これは電動歯ブラシですね。普通の手磨き用のでも、この細長いヘッドのものがあるので、それでもOKです。

こういうやつですね↓

インプラントと前後の歯の間って、私の場合は歯根嚢胞で歯槽骨が溶けていたこともあってそこだけ歯茎が痩せているのもあるのか、すきまが大きいんです。割と大きな食べかすも詰まります。

この三角形の隙間部分をこの細い歯ブラシで磨くという訳です。

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なお、あんまりグイグイ磨くと歯茎に良くないので、優しく磨くようにしましょう。

歯ブラシで届かないところは、あとでデンタルフロスをするので、それでキレイになりますからね。

コツは、力を入れるのではなく、軽く当てて細かく動かすことです。舌で触ってみて、ツルツルになるように丁寧に磨きましょう。

デンタルフロスの使い方

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デンタルフロスっていうのは、歯の糸通しに使う糸の名前です。↑上の写真のが、私が使っているやつです。これは細い歯間でも入るので重宝してます。

ちなみにこのクリーンバーストってやつです↓

これで、歯と歯の接地面をきれいにしていきます。

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ここでコツなんですが、歯と歯の接地面だけでなく、歯と歯茎の隙間もキレイにするということです。

CMなんかでも耳にする『歯周ポケット』というところですね。歯茎と歯の間にある溝のところです。

ここは特に歯垢が溜まりやすいので、ほんの1mmほどでいいのでインプラントの側面に沿って、フロスをそっと歯茎のところまで入れて歯垢をかき出しましょう。

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雑にやると、糸が通った瞬間に歯茎に当たったりするので、デンタルフロスは丁寧に使いましょう。

たっぷり時間を取ってやるようにするといいですよ。私は歯磨き後、自室でゆったり鏡を見ながらやってます。(※必ず鏡を見ながらやりましょう。感覚だけじゃやりづらいので)

歯周ポケットには45度磨き

歯周ポケットは、歯ブラシでも磨けますよ。歯に対して45度に歯ブラシを当てるといいと、歯医者さんで言われました。

↓こんな感じです。

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イラストでは細い歯ブラシバージョンで描いておりますが、普通の歯ブラシでもこんな感じで斜めに当てると磨けます。ぜひ他の歯のところもこうやって磨いてみましょう。

なお、ここまで丁寧に磨くのはもちろん夜(夕食後)だけです。朝と昼は手磨きで全体を普通に今まで通り歯磨きするだけです。

定期検診でスケーリングをしてもらおう

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私なりの、毎日のインプラント用のお手入れ方法を書いてきましたが、いかがだったでしょうか。

これだけ毎日やれば、インプラントのところの歯茎が腫れてばかり…とか、歯垢が溜まって…ということもないと思います。

そしてもう1つ大切なことは、歯医者さんから定期検診のお知らせのハガキが来たら、必ず行くことです。

インプラントの調子も一緒に見てもらって、スケーリングをしてもらいましょう。

スケーリングというのは、歯垢や歯石を取ってキレイにしてくれることを言います。歯石が付いたままだと、歯周病になりやすくなるので、歯石を取ってもらうことは大事なのです。

ちなみに私が通う歯医者さんでは、半年に1度定期検診のお知らせハガキが届きます。

毎日丁寧に磨いているので、あまり歯石もついていないということで、その分スケーリングも早く終わりますよ(*´▽`*)

一番はデンタルフロスが大事だと思う

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しばらく、色々忙しすぎた時期にデンタルフロスだけ何日もサボっていました。すると、インプラントの周囲の歯茎が腫れちゃったんです。

フロスだとやはり、歯と歯茎の間の歯周ポケットの汚れがキレイに落ちるんですよね。インプラントのところは特に歯垢が溜まるので、デンタルフロスも毎日1度はやっておいた方がいいなと思いました。

今では、忙しくてもきちんと毎日、デンタルフロスを使って歯と歯の間&歯と歯茎の隙間の掃除をしています。

大事に使えば、歯周病にもならず、そうすると土台がずっと歯槽骨に支えられるのでインプラントも抜け落ちません。

現在ではなんと30代でも、歯周病で歯が抜ける方もいるそうです。

普通の自前の歯ですら、手入れを怠ると早く抜けてしまいます。インプラントを入れたなら、インプラント周囲炎にならないよう、術後は面倒がらず、丁寧な歯磨きを心がけるようにしたいですね。

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