いよいよ長く引きこもっていた私も、短期バイトに挑戦することとなりました。
知人に誘われ、勢いで応募し、一瞬の面接でしたが無事に受かり、事前説明会も無事に終え、いよいよ郵便局でのお仕事が始まります……!
いよいよ短期バイトが始まる…!
お仕事が始まるまでに、緊張しやすい私は、郵便局から届いた書類を読み込んでいました。
なんでも局内に入る時は、パスワードを押してはいるとのこと。上手く押せるかしら…使い方は分かるかな?などと無駄に不安が膨らんでいきます。
お仕事初日はね、もう朝早くから起きちゃいましたよ。13時からだというのに。そんでネットで色々と年末年始のバイトの情報を探ったりしてました。
時間になり、家を出て、電車に乗りバスに乗り郵便局まで向かいます。
郵便局に着くと、まずどこから入るんだ?という疑問が。。。
しかし、同じバスに乗っていた人が、どうやら同じバイトをするっぽいのです。なので後ろをテクテクと付いていきました。
その人は手慣れたもので、パパッとパスワードを押して局内へと入っていきました。
私や私の後ろを歩いていた人たちも、一緒に入ります。
中には職員さんがいて出迎えてくれて、どこに行くのか案内してくれ、説明書的な書類と小さめの紙を渡してくれました。
仕事が終わった時に、この紙にハンコを押してもらってから帰るんだそうです。
初日は一カ所に集められて説明をうけた
初日は、まず1カ所に短期バイトに来た人たち全員が集められました。そして、名前を呼ばれてグループ分けされていきます。
内勤の人、バイクで配達をする人に分けていました。
そして内勤の人達は、いくつかのグループに分けられ、それぞれリーダーである局員さんについて職場へと向かいます。
私が向かったのは、3階にある仕分けをするお部屋でした。広かったー。
そんな広いお部屋の一角で、年賀状の住所を見て、上から順に配達すればいいように順番を整理していきます。
年賀状を分けて入れられる入れ物があって、どの住所の年賀状をどこに入れればいいかが書いている表があって、表を見ながら表の通りに年賀状を仕分けていきます。
内勤は座らせてもらえました
ネット情報では立ちっぱなしと聞いていたのですが、なんと私が行ったところでは座らせてくれましたよ!
もちろん男性も女性も関係なくです。職員さんが立って、バイトが座るという構図になっていました。
民営化していなかったらこれ、逆だったのかもなぁ~なんて思いつつ、ありがたく椅子に座って作業を進めます。
しかし、どうやら私、遅すぎたようで。
というのも、しっかり住所を見過ぎていたんですね。
職員さんから、「ザックリでいいよ、最終確認は職員がするから大丈夫。スピード重視でお願いね」と言われ、それでやっとサクサクと作業が進むようになりました。
それからは、仕事が終わるまで職員さんたちはずーっと立ちっぱなしでお仕事をしていました。ヒキの私からすると、とんでもないすごい人に見えたなぁ。
しかもみんな人当たりがよくて優しかったです。ビビリの私ですら、自分から質問できるくらいでした。
優しく教えてくれるので、本当に助かりました。
仕事自体は簡単だけど、寒い!
初めての短期バイトでしたが、仕事自体は簡単なんですが、問題がありまして。私、超寒がりなのに窓際に配置になったんです。
暖房を入れているので、窓際でない方たちは暑いようで、なんと窓を開けてしまいました。。。
外から真冬の風が入り、私はガタガタ震えていました。次の日から、コートの中にもう1枚ジャンパーを着て行って、ひざ掛け代わりに使うようにしましたよ。
あと、足裏・腰・お腹に貼るカイロを付けていきました。これ、けっこうお金かかるんだけどなぁ。でも風邪ひいたら稼げなくなるし。。
でもですね、周りを見渡す限り、私ほど寒がっていた人は一人もいませんでした(;´∀`)
どうなっているんだい…引きこもり過ぎて体温調節ができなくなっていたんだろうか。未だに謎です。
残業をしなくても問題なし
私は13時から17時までの勤務時間を選択していたのですが、職員さんたちは毎回「残業してくれる人ー!」と皆に声をかけていました。
しかし、普通に帰っても全く問題なかったです。
雰囲気的にも断りやすかったし、断っても職員さんはにこやかに見送ってくれました。
引きこもっていた上に、片道1時間かけて通う私は体力的にキツかったので、残業は29日~2日くらいしかやらなかったですね。
ちなみに同じグループには高校生や社会人っぽい人、主婦っぽい人など色々いましたが、どなたもわれ関せずな感じで、仲良くなることもなく、挨拶はしっかりするという感じで、ちょうどいい距離感でした。
他人を気にしなくていいというのは、コミュ障にはありがたかったです。
単純作業が辛い時は時給を計算
単純作業の辛いところは、時間の流れが遅く感じるところですね。
簡単にできるけど、その分、1分1秒がやたらと長く感じてしまうのです。たった4時間でしたが、めっちゃ長かった。
なので、私は時給計算をして時間をしのぐことにしました。
当時の時給がいくらだっけか…確か720円だったかな。1時間720円。ということは、1時間が60分で、60分×60で、3600秒=1時間。
3600秒で720円稼げるということは……5秒で1円を稼いでいるということだ!!
そこで私は、頭の中で「1,2,3,4,5」と数えることにしました。5数えるごとに1円稼げます。
今まで全く稼げないまま、稼げないことに罪悪感を抱えて生きてきましたので、たった5秒で1円が稼げるというのは、当時はとても嬉しかったのです。
1日4時間勤務ですので、1日の稼ぎは2,880円。それだけでも、自分が前に進めたような気がしました。
バックレが多発、大変そうだ…
年末年始のバイトというのは、大変ですね。年賀状という文化は今でもまだしっかり根付いているのか、枚数が本当に多かったです。なのでたくさんバイトが必要なんですよ。
しかし、ある日のこと。
出勤して仕分け作業に入った時、ある職員さんが部屋に飛び込んできました。
「おい!○○さんと○○さん、来てる?」
「来てないよー!今電話してるけど、出ないね」
「バックレたな!!どうしよう、人手が足りないんだけど…」
「事前に電話くれたら補充できるんだけどねぇ…」
「今日は残業だな……」
……というような感じの会話が繰り広げられていました。
いやー、バックレってあるんだなぁ。しかも一気に2人もバックレたようで、職員さんたちがてんてこ舞いになり、最終的に職員たちで残業しようという話に落ち着きました。
ということで、バイトの皆に「電話を事前にしてくれれば無理して来いとは言わない。ちゃんと休ませますので、必ず事前に連絡だけして下さい!!」とのお達しが来たのでした。
いよいよ仕事も終わりの日になりました
年末年始の年賀状の仕分けバイトは、高校生が多かったです。
高校生たちは25日のクリスマスと、31日の大晦日、1日の元日は休んで友達と遊ぶ子が多いようで、25・31・1日はさすがに残業をして帰りました。
私が受かった要因として、この3日間に全部出られますと言ったのが大きかったのではないかなと思っています。
もし郵便局の年賀状のバイトを受ける方がいるなら、いつでも出られると言っておけば受かる確率はかなり高くなるのでは?
…と、そんなこんなでいよいよ1月3日になりました。これで短期バイトも終了です。
最後の方は年賀状も減ってしまい、時間が余って机周りのゴミを拾ったりもしました。
無事に最終日、仕事を終えましたが、感動するような瞬間も特になく普通に帰宅しました。
年賀状の仕分けバイトをして思ったこと
実際に郵便局で短期バイトをしてみて、長期引きこもりが社会復帰する最初の足掛かりには、すごく適しているなと思いました。
バイクでの配達となれば大変でしょうが、部屋の中での仕分け作業は楽です。ヒマですけど、楽は楽です。
しかも私の場合は座らせてくれる職場でしたから。
イスに座って、手元に来た年賀状をひたすら住所ごとに分けるだけでいいんです。ミスっても職員さんがちゃんと最終確認で直してくれます。
社会復帰が不安な方でも、私のように簡単に面接に受かる事も可能だと思いますし、10日程度の短期間なので、職場までたどり着きさえすれば最後までやりきれます。
稼げる額は小さいですけど、まずは「外出に慣れる・体力をつける・人がいる場所に慣れる」ことができるので、いいリハビリになりました。
お陰でこの年末年始の短期バイトの後に、喫茶店のキッチンにしばらく務めることもできました(経営難ですぐ潰れましたが…)。
そんなわけで、私の体験談でした。
私と同じような環境の方がもしいらっしゃるなら……遠くからではありますが、めっちゃ応援してますよ!!