実は今まで何度か、家の中に水槽を置いて金魚やメダカ、ミナミヌマエビなどを飼育していたことがあるのです。
しかし、いつもうまくいかずに残念なことになっておりました。
今回、屋外にてシュリンプ飼育をしようと挑戦中なのですが、もういい大人ですからね、色々調べたのですよ。そしたら出てくる出てくる、水生生物を買うなら知っておきたい知識がいっぱい出てくるのです。
その中に、水草を入れるとメダカや金魚は平気なんだけど、エビだけ全滅しちゃうのはなぜなのか?という疑問への答えがありました。
今回は、なぜペットショップやホームセンターで買ってきた水草を入れるとエビが死んでしまうのかについて、また安全な水草の定義と選び方についてもまとめたいと思います。
なぜエビだけ全滅?メダカや金魚は元気なのに…
私が中学生か高校生くらいのころに、数度目のメダカ飼育への挑戦をしておりました。
一緒にミナミヌマエビという、エビの中でも強いといわれる小さいエビをペットショップで買って来ていたのです。
しばらくメダカもエビも元気だったんですが、ある日、ペットショップで買ってきたアナカリスという水草を入れたんです。
やっぱり隠れるところがないと、エビもかわいそうだし。水槽も見た目がいい感じになるし。と思って。
すると次の日、エビだけ全滅していました……。
あの頃の私にはその理由が分からなかったのですが(当時はネット検索もなかったですし)、今なら分かります。
ズバリ、エビの死因は『残留農薬』です。
売られている水草の残留農薬に注意!
ホームセンターのアクアコーナーだったり、ペットショップだったり。
こういう所で売られている水草は、基本的に農薬を使用して育てられていると思って下さい。
もちろん、メダカや金魚などの生体に影響が出ないくらいの微量の農薬しか使っていませんが、エビはほんの少しの農薬でも、命に関わってしまうのです。
エビの方が金魚やメダカよりも、水質の変化に弱く、農薬などにも弱いんです。
もし機会があれば、ペットショップのアクアコーナーをのぞいてみて下さい。そして水草を入れている水槽をよーく見てみて下さい。
私が行った関西圏にあるひごペットフレンドリーというペットショップにもアクアコーナーがあるのですが、そこには張り紙がされていました。
”エビのいる水槽に入れないで下さい”って。
これはどういうことかというと、農薬が残っている・農薬を使って育てているので、例えばミナミヌマエビとか、レッドチェリーシュリンプとか、レッドビーシュリンプなどのエビ類がいる水槽に入れちゃうと亡くなっちゃいますよということなんです。
私が別の機会に水草を買ったホームセンターでは、そもそもこういう注意書きすらなかったです。不親切ですよね^^;
でも安く早く丈夫に水草を育てようと思ったら、少量の農薬を使うというのはお店側にとってはごく自然な選択肢なのです。
なので、エビのいる水槽に入れる水草は、必ず「無農薬」のものを選ぶようにしてください。
無農薬なのに農薬あり?表記に注意
残念なことなのですが、お店によっては『無農薬』と記載されていても、実際にはその水草を入れるとエビさんたちが全滅してしまうということがあります。
農薬の危険性のある水草にも色々あって、
・海外から輸入したもの
・農薬を使って育ててから農薬を抜いたもの
……などがあります。
基本、海外から輸入したものには農薬が使われています。水草に一緒に小さな貝などの生物がくっついて、一緒に国内に入ってこないようにするという意味合いで使われているようです。
ですので、輸入物の水草が販売されている場合は、「農薬を抜いたもの」だということです。
例えば水に何日かつけておくとか、そういう方法で農薬を抜いているのですが、エビは敏感なので、ちょこっと残った農薬にも反応してしまうのです。
農薬を抜いた後の水草と一緒にミナミヌマエビを入れて、30分死ななかった物を「無農薬」表記にしている場合もあります。でもやはり過去に1度でも農薬を使ったものは、エビにとっては危険です。
ということで、輸入物の水草は、エビのいる水槽に入れないようにしてください。
国内産の水草でも、早く大きく育てるために農薬を使い、後で農薬を抜いて販売するという場合もあります。
これも先ほどの輸入した水草と同じで、残留農薬の危険性があるため、エビのいる水槽には入れないようにして下さい。
じゃぁどこで買えばいいの?選び方は?
じゃぁ、エビに適した水草はどうやって選べばいいの?ってなりますよね。
基本、近所のホームセンターやペットショップの水草はやめた方がいいかなというのが私の考えです。
アクア専門ショップであれば、そしてそこでミナミヌマエビやシュリンプなどが売られていれば、エビにもOKな水草を売っている場合が多いようです。
そんなお店で、エビのいる水槽に入れても大丈夫な水草はあるか、店員さんにしっかり聞いてから購入するようにしましょう。
私が水草を買ったのは、楽天市場のチャームというお店です(amazonやyahooにも出店してます)。
買ったのは↓コレ。
amazonの方だとちょっと説明文が足りないですね…楽天の方の商品ページを見てみると、
↑こういう風に、シュリンプのいる水槽でも入れられるという表記がありました。
これはエビがいる水槽に入れてOKです。
こういう専門の通販店で、しっかりと無農薬で育てられた水草を購入するというのも1つのいい手段だと思います。
もちろん輸入物よりは値段は高くなりますが、エビさんたちは水草を食べることもありますし、何より命がかかっている訳ですからね。ここは必要経費だと思って出しましょう。
奥の手!安く無農薬の水草を手に入れる方法
こちら、奥の手になりますが…ラクマやメルカリなどのフリマアプリでも、水草が売られています。
売っているのは素人さんなので、だいたいが「増えすぎちゃったので…」という理由で売られています。
選び方は……
・無農薬かどうか表記している
・どの水槽で育ったか書いている(例:レッドビーシュリンプを飼っている水槽で育ったウィローモスです。など)
…以上の2点を必ず確認してください。書かれていない場合はコメントで質問しましょう。
なぜどの生物と一緒の水槽で育ったか知らなければならないかというと、水草って卵を産み付けられてたり、小さい貝がついてたりするんですよね。
例えば私はレッドチェリーシュリンプを飼育したいのですが、もし水草に小さいミナミヌマエビがくっついて入ってきたとしたら…レッドチェリーと交配した場合、赤い色が消えてただのヌマエビ色になっちゃうのです。。
一緒にメダカの卵が入っていた場合は、水槽にメダカがたくさん育っちゃう場合もあります。
なので、どんな生体のいる水槽で育った水草なのかを聞くことは、とっても大事ですよ。
なお、素人さんの売るものなので、スネールの混入は覚悟しておいた方がいいかも(スネール…小さい貝。鑑賞用の水槽内でめっちゃ数が増えたら見た目が良くないので嫌われることも多い。見た目を気にしないのであれば問題ないです)。
そんなこんなで、エビを飼うのであれば、水草選びは慎重にして下さいね♪というお話でした。