日本では昔『シーモンキー』として大ブレイクしたらしい、謎の超小さい生物『アルテミア』。
私は今年の初夏に、ガチャガチャにて「小さなペット アルテミア飼育観察キット」なるものをGETしました。
それがきっかけで、アルテミアを大人になるまで育てたい、繁殖させたいという思いを持ち、現在何度も飼育に挑戦しているところです。
しかし意外と、大きく育てるのが難しいのですよ、これが。
もともと、稚魚用の生きた餌として利用されている生物ということもあり、大きくなるまで育てている人がそこまで多くないのです。
情報もネットで調べればいくつかあるものの、なかなか自分で再現して成功させるのも難しい。
そこで今回は、そもそもどういう環境が整えばアルテミアはきちんと育つのかについて、自分なりに考察して、アルテミアがちゃんと育つ人工海水作りに挑戦しています。
藻類とバクテリアが成長のカギ?
ネットで検索をかけたり、某知恵袋を探し回ったりして、手に入れた情報をまずまとめてみます。
・海水は粗塩で作った方がよく生き残ったという人と、人工海水の素で作った方が生存率が高いという人と2派に別れる。精製塩はだめらしい。
・外に海水を置いてそこに卵を入れれば勝手に育っているというのは意見が分かれず、これが一番生存率がいいようだ
・エサはやる派とやらない派に分かれる
・海水を作った時にPSB(水質浄化栄養細菌)を入れるといい
・クロレラはけっこう色んな人が推している(クロレラとは…クロレラ属の淡水性単細胞緑藻類の総称)
・夏は酸素不足になりやすい
・多めの水に少しの数を育てると育ちやすい
・日光に当てることで藻類が繁殖し、それをエサにして育つ
だいたいザッとですがまとめるとこんな感じ。
つまりは、エサをやるとかどうとかいうより、何かしらの藻類が海水の中に育てば、アルテミアが上手く大人になるまで育つ確率が上がる…ということ?
とあるページでは、藻類が発生するとそこにバクテリア(細菌)が育ち、そのバクテリアをアルテミアがエサにするという話も目にしました。
何がなんだかよく分からないので、まずは人工海水の中にどうやって藻類を発生させられるのかを調べてみました。
人工海水に藻を発生させる方法
私は、人工海水の素を水道水に溶かして人工海水を作っています。
水の量は1リットル。ここに藻類を自然発生させる方法を調べてみました。
まず、藻類が繁殖・発生するためには必要な栄養素があるそうです。NPK(窒素・リン酸・カリウム)です。これは藻などの植物類が育つのには必要なものなんだそうです。
あと、光は必要不可欠ですね。空気(窒素)はどこにでもありますし、海水なので水は十分にあります。
アルテミアのガチャガチャに入っていた餌ですが、多分…きな粉なのかな?と予想してます。見た目と色的に。
きな粉の成分にはリンとカリウムも含まれています。窒素は空気中にあるし、うまくいったら藻が発生するのかも?
…と思い、別の容器に作ってそのまま置いていた人工海水に、溶かしたアルテミアのエサを混ぜ入れて、日光に当てています。上手くいけば藻が発生するのかな?という実験です。
現在、『人口海水を作る⇒5日間日光を当てて放置⇒溶かしたアルテミアの餌をやる(2回)⇒日光を当てて放置』でもう2週間ほど経ちました。
これで藻類が発生すれば、あとはアルテミアの卵を入れればOKってことになります。。。
が、目に見えるほど大きく育たなくてもすでに小さな藻類やバクテリアは発生してるんだろうか?卵を入れるタイミングが難しいですね^^;
あ、ちなみにアルテミアをうまく育てた方々の考えが一致していたのは、「外に置いておけば勝手に大人になるまで育つ」という意見です。
やっぱり外の空気の方が、色んなものが入ってて藻を発生させる条件的にはいいのかも。勝手にビオトープみたいに、自然の環境が生まれるのかな?
私は経過観察がしたいので、とりあえずアルテミアをまだ入れていない方の容器は玄関に置いています。外に一番近いし、日光も強く当たるので。
(もう1つのアルテミアを育て中の容器は、日光が当たり過ぎないリビングに置いています。現在まだ7匹ほどが成長中)
バクテリアってなんだ
アルテミアのエサになる?とされるバクテリアとは、何なんだろう。と思って調べました。
バクテリアというのは細菌のことで、空気中をふよふよと漂っているんだそうです。なので、水槽に水を入れておくだけで勝手に発生するのだそう。
ってことはやはり、藻類もそうですが、人工海水を作ってからしばらく放置した方が、アルテミアが育ちやすい環境になるってことなのかも。今回上手くいっている水槽も、海水を作ってから1週間は放置してましたし。
ちなみにPSBっていう、細菌の入った液体も売られているんだそうですよ。これをアルテミアの卵を入れる前に海水に添加することで、生存率が上がるという意見もありました。
やはり、細菌が関係しているっぽいですね。
バクテリアが発生すると、水槽内の水の環境がよくなるので、そうすると水が汚れにくくなり、生体も住みやすくなるということです。
なんでも、アンモニアなどの悪い物質をうまく分解してくれるんだそう。
ということは…「人工海水を作って、そこにバクテリアを育て、バクテリアが育てば住みやすい海水になる。しかもアルテミアがバクテリアをエサに出来る」って解釈でいいんだろうか?
そもそもアルテミアが何を餌とするのかが分からないので何とも言えませんが、藻類かバクテリアがカギになるような感じ…だと思います。。謎の生物だなぁ。。。
藻類=バクテリア?
よく分からないので色々調べたところ、藻類=バクテリアという文章を発見しました。
藍藻(らんそう、blue-green algae)は、藍色細菌(らんしょくさいきん、cyanobacteria)の旧名である。藍色細菌は、シアノバクテリア、ラン色細菌とも呼ばれる細菌の1群であり、光合成によって酸素を生み出す酸素発生型光合成細菌である。
wikipediaより引用
ん?
藻って草的なもので、バクテリアというと生物なのかなって考えだったんですが、藻=バクテリアなの???
よく分からん!ってことで、またwikiで調べてみました。
藻類(そうるい、 英語: algae)とは、酸素発生型光合成を行う生物のうち、主に地上に生息するコケ植物、シダ植物、種子植物を除いたものの総称である。すなわち、真正細菌であるシアノバクテリア(藍藻)から、真核生物で単細胞生物であるもの(珪藻、黄緑藻、渦鞭毛藻など)及び多細胞生物である海藻類(紅藻、褐藻、緑藻)など、進化的に全く異なるグループを含む。酸素非発生型光合成を行う硫黄細菌などの光合成細菌は藻類に含まれない。
wikipediaより引用
んーと、つまりは…藻類っていうとめっちゃ幅広くって、あれもこれも藻類と言える。そして藻類の中にはバクテリアも含む。ってこと?
海藻類も藻類だし、真正細菌も藻類だと。そういうことなのね。
ってことは、藻類がアルテミアの餌になるという意見もあるし、バクテリアがアルテミアの餌になるという意見もあったけど、実は同じことを言っていたのかも。
つまりはバクテリアでもあり藻類でもある、それがアルテミアの餌になっているということなのかもしれない。
藻類が育つには日光や窒素、リンやカリウムがいる…バクテリアは空気中にいるので海水にも自然発生する…
つまり、「屋外に置いた水槽が一番うまくアルテミアが育つ」というのは、屋外だからこそ色んなバクテリアや藻類が自然発生しやすく、そのせいでアルテミアも大人になるまでうまく育ちやすいってことなのかもしれません。
仮説をもとに育ててみる予定
↑屋外からの風が入る場所で、直射日光を当てている金魚鉢。
今までの仮説を仮に正しいとして考えてみると、屋内でうまくアルテミア飼育をやりたい場合、うまく藻類やバクテリアを発生させるといいってことになるのではないかと考えました。
その為には、時間が必要なんじゃないでしょうか。
まず水に人工海水の素や粗塩などを溶かし、PSBやクロレラ、アルテミアの餌などを溶かし、日光に当て、それで何日もバクテリアや藻類が発生するのを待つ。
それからアルテミアの卵を入れると、うまくいくのではないでしょうか。
現在アルテミアを育てているのとはまた違う、金魚鉢に作っている海水ですが、先ほども書いたように『人口海水を作る⇒5日間日光を当てて放置⇒溶かしたアルテミアの餌をやる(2回)⇒日光を当てて放置』で2週間ほど経っています。
PSBやクロレラは手元にないので入れていません。だって、買うと高いし…そんなに使わないし…人工海水高かったし…(;´Д`)
ここに、水質汚染しないということを考えて、ごく少数のアルテミアの卵を入れて育てれば…どうだろう?うまくいくんじゃないかと予想しているんですが。。
その結果はどうなるか、また卵を入れて育ててみてから記事にまとめますね~