セメント、モルタル、コンクリート、アスファルトの違い。必要な材料は?

イノシシに掘り返された石と庭

またしても、イノシシに石垣を破壊されましたorz

(写真を撮る気力がなかったので、↑の写真は以前別の場所にある低い石垣を崩された時の写真です)

今回は、車庫前の石垣をやられました。

生垣も植えてあるんですが、根っこが露出してしまって困りました。急いで土を戻しましたが、これではイノシシが来るたびに岩を転がされてしまいそうです。

そこで「コンクリートか何かで石垣の岩と岩の間を固めよう!」という話になったんです。

……が、何を買ったらいいか分かりません。

そもそも、モルタルって何?コンクリートって何?セメントを買えばいいの??と、何が何なのか分からないのです。

そこで、コンクリート・セメント・モルタルの違いは何なのか、どうやって作るのかについて調べてみることにしました。ついでに、アスファルトとの違いも分からなかったので調べてみましたよ。

コンクリート・セメント・モルタルの違い

セメントとは、簡単に言うと水と混ぜたら固まる粉です。粉状の接着剤みたいなものです。

普通は「ポルトランドセメント」を使います。(オールラウンダーなセメントで、セメントといえばこれなのだそう)

このセメントという接着剤の粉を使って、砂や砂利を固めたものが、コンクリートやモルタルになります。

モルタルとは、セメントと砂を混ぜて、水を加えて練ったものです。

コンクリートより強度が低いのが特徴です。

花壇を作る時に、レンガを積む時の目地に使ったり、ブロックを積む時の目地材にしたり、コンクリートの仕上げなどに使います。

「インスタントモルタル」は、すでに砂とセメントを混ぜ合わせてあるもののことをいいます。水を混ぜるだけでモルタルになります。

手間はかかりませんが割高なので、広範囲にモルタルを使う場合は、セメントと砂を別途買ってきて混ぜた方が安いです。

コンクリートは、セメント・砂・砂利(砕石)を混ぜ合わせたものに、水を加えて練ったもののことです。

モルタルにさらに砂利を混ぜたものです。

砂利を混ぜることで、強度が増します。土間や車庫などに使えます。単体で使うより、鉄筋コンクリートとして使われることが多いです。

「インスタントコンクリート」は、すでに砂・砂利・セメントを混ぜてあるもので、水を加えて練るだけでコンクリートになります。割高ですが、手間がかかりません。


※アスファルトについては後述しますので、もう少し読み進めてくださいm(__)m※

コンクリートやモルタルに使う砂、砂利はどう選ぶか

モルタル、コンクリートのどちらにも『砂』を使います。

この場合の砂は、『洗い砂』を使います。例えば海の砂をそのまま使った場合、塩のせいでコンクリが上手く固まらなかったりするからです。

ちゃんと洗ってある砂を使います。

「洗い砂」「洗砂」などという名前で売られています。

ホームセンターでは「コンクリート用 砂」といって売られている場合もあります。

コンクリートには、砂の他に砂利や砕石を使います。

「砕石」「バラス」「砂利」「コンクリート用 砂利」という名前で売られています。

砕石というのは石を砕いたもののことです。

バラスというのはバラストのことで、船の重しのことをいうのですが、重しとして砂利を使ったこともあり、砂利や砕石のことをバラスと呼ぶようになったそうです。

ですので、砂利でもいいしバラスでもいいし砕石でも構いません。

ホームセンターではコンクリート用と書いた砂利や砕石が売っているので、実際に行って見た方が分かりやすいかと思います。

砕石(さいせき)と砂利(じゃり)の違い

砕石と砂利の違いですが、砂利といえば石が川を流れていくうちに砕けたり小さくなったもののことをいいます。

砕石は石を砕いたものだったり、コンクリートを砕いたものである場合もあります。

ではどう違いがあるのかというと、そのままで基礎として使う場合や、駐車場などに敷き詰めて使う場合です。

砂利を敷き詰めて、上から踏み固めた場合、しっかりと固まりません。

ですが、砕石を敷き詰めて、上から踏み固めた場合、しっかり固まります。固まるというのはもちろん接着という意味ではなく、石同士がギュッと締まった状態になるということです。

ですので、細かい石を敷き詰めて基礎にする場合や、駐車場に小石を敷いて使いたい場合などは、砂利ではなく砕石を使います。

コンクリートに混ぜ込む場合は、どちらも使えます。

アスファルトとコンクリートの違い

コンクリートは先ほども言いましたが、「セメント+砂+砂利(砕石)を混ぜて、水を加えて練ったもの」のことをいいます。

アスファルトは、石油から作られる黒い液状のネバネバしたものです。

アスファルトに砂や砂利などを加え、加熱混合したものを敷いて、ローラーで転圧したものが道路です。

そもそもモルタルやコンクリートとは作り方が違うので、DIYではなかなかアスファルトは使わないかと思います。


ただ、本格的なアスファルトではなく、気軽に使えるDIY向けの簡易アスファルトであれば、販売されています。

加熱する必要もなく、水も必要なく、叩くだけでアスファルトの補修ができるというものです。

もしアスファルトの私道を補修したいというようなときは、こういった商品を使うと手軽でいいですね。

……ということで、セメント、モルタル、コンクリート、アスファルトの違いをまとめてみました。

もう一度、簡単に復習してみます。

・セメント・・・水と混ぜると固まる粉のこと
・モルタル・・・セメントと砂を混ぜて、水を加えて練ったもの
・コンクリート・・・セメントと砂、砂利(砕石)を混ぜて、水を加えて練ったもの
・アスファルト・・・アスファルトという黒いネバネバしたものに砂や砂利を加えて加熱混合したもの。道路などに使われている

・生コンクリート・・・コンクリートのことだけど「すでに水を加えて練っている状態ですよ」という意味で使う

我が家の場合は、イノシシに石垣を壊されないようにしたいので、強度のある『コンクリート』を買うべきであるということが分かりました。

まずはインスタントコンクリートでも買って来て、必要最低限の補修をしてみようと思います。

もっと本格的な、家をぐるっと囲えるイノシシ除けがあったらいいんですが…電気柵は危険だからダメですし。なんとかしたいです……

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