サッカーW杯(ワールドカップ)、盛り上がってますね!
ただ、ワールドカップを見るうえで必要になってくる知識もあります。親にも最近はよく聞かれるんですが、「勝ち点」「得失点」についてです。
なかなか分かりづらいようなので、超初心者さんでも分かるように、この記事で解説していきたいと思います。
また、ワールドカップといえばまず「グループステージ」があります。その後に「決勝トーナメント」があるわけなんですが、それも親に聞かれました。
「なんでPKやらないの?なんで引き分けなの?」と。
その辺のことについても、詳しく説明していきたいと思います。
・グループステージ(グループリーグ)と決勝トーナメントの戦い方の違い
・勝ち点や得失点の計算方法
・どうやったら決勝に進めるのか
・勝ち点や得失点差が同じだった場合の勝敗の決め方
・決勝トーナメントではどうやって勝敗を決めるか
決勝トーナメントに出る国を決めるのがグループステージ
まずですね、親が聞いてきた「なんでPKやらないの?引き分けがあるの?」についてなんですが、ワールドカップといえばPK戦のイメージが強いのかもしれませんね。
でも、グループステージではPK戦もないですし、延長戦もありません。
サッカーワールドカップでは、まず出場する国がそれぞれ『4か国ずつ1つの組』に分けられます。
上の図にもありますが、A組に4か国、B組にも4か国、今回日本が入ったのがH組ですがそこももちろん4か国が入っています。
そして、ワールドカップが始まると、まず、グループステージでの戦いをやります。
例えばA組に「A国、B国、C国、D国」の4か国が入っている場合、A国は、B国・C国・D国と戦います。
グループステージでの戦いでは、延長戦やPK戦がなく、引き分けもあります。
グループステージで、各国が同じ組の3か国と戦い終わった時の「勝ち点」「得失点」などで、決勝トーナメントに進出する上位2か国が決まります。
サッカーの勝ち点ってどう数えるの?計算方法を知ろう
じゃぁ、その「勝ち点」ってどう数えるの?ということになります。
これが分かれば、次の試合結果がどうなったら日本は決勝に進めるのか?ということも自分で数えて分かるようになりますよ。
まず、サッカーワールドカップのグループステージでは、「勝つ」「負ける」「引き分け」の3つの結果が出ます。
それぞれの結果ごとに貰える『勝ち点』が違ってきます。
★引き分けた場合・・・どちらの国も勝ち点1もらえる
★負けた場合・・・勝ち点はもらえない。0。
同じ組の3か国と1回ずつ、つまりは全部で3回戦います。
それぞれの結果ごとに勝ち点を貰い、3回戦った後に持っている勝ち点が何点なのかどうか。勝ち点が多い順に2か国が、決勝トーナメントに進出します。
簡単に言うと、勝ち点をたくさん持ってた国が勝ち・次へ進めるってことです。
勝ち点の計算の実例
勝ち点の数え方の例を挙げます。
A国は、B国・C国・D国と戦い、以下の様な結果となりました。
・対B国戦・・・勝ち
・対C国戦・・・負け
・対D国戦・・・引き分け
この場合、以下の様な勝ち点となります↓
・対B国戦・・・勝ち=勝ち点3
・対C国戦・・・負け=勝ち点0
・対D国戦・・・引き分け=勝ち点1
★合計・・・勝ち点4
こんな感じで、勝ち点をどれだけ多く持っているか、つまりはたくさん勝った国が、決勝へと駒を進めることができます。
ただ、もし勝ち点が同じ点数だったら、どうするんでしょうか?
そういう時のために大事なのが『得失点』なんです。
サッカーの得失点、得失点差とは何のことなの?
先ほども述べましたが、「上位2か国が決勝トーナメント進出なんだけど、勝ち点が同じでどっちが上位か分からん!」となる場合があります。
例えばA組にA国、B国、C国、D国の4か国がある場合。
C国が勝ち点6で決勝トーナメント進出を決めたけど、残るA国とB国が勝ち点4で並んじゃった」という時に、得失点差が大事になってきます。
『得失点差』というのは、「得失点」の差です。
得失点というのは、何点ゴールを決めて、何点ゴールを決められたか。つまりは「得点と失点」です。
得失点差というのは、「得点と失点を足した数」のことをいいます。
勝ち点が同じだった場合、得失点差が大きい国が勝ちます。
つまりは先ほどの例でいうと、A国とB国が勝ち点4である時に、得失点差がA国+1、B国-1だった場合、決勝に進出するのはA国となります。
勝ち点と得失点差の計算の例
↑この図は、A組にA国、B国、C国、D国の4か国が入った場合です。ワールドカップでは、上位2か国が決勝進出となります。
図を見てみると、以下のことが分かります。
C国が勝ち点6で1位通過となり、決勝トーナメント進出決定です。
A国とB国は勝ち点がどちらも4で並びましたが、得失点差がA国の方が上だったので、A国が2位となり、決勝トーナメント進出決定です。
B国とD国はグループステージにて敗退となりました。
こんな感じで計算していきます。
まずは勝ち点がいくつあるかを数える。もし勝ち点が同じだった場合は、得失点差で順位を決めます。
つまりは、できるだけ勝って、できるだけ失点を少なくすると決勝に行けるということです。
勝ち点3はでかいです。
勝ち点1だと、3回戦っても勝ち点3しか入りません。決勝へ進みたいなら、最低でも勝ち点4は欲しいですね。1回かって1回引き分けたら勝ち点4です。
日本も今回(ロシアワールドカップです)、H組で勝ち点4取り、決勝トーナメント進出を決めています。
勝ち点も得失点差も同じだった場合の順位の決め方
ではもし、決勝進出のかかった2位と3位の順位決めで、「勝ち点も得失点差も一緒だった場合」はどうするのでしょうか。
その場合は、以下の様な順番で順位を決めます。
全試合での得点数
↓
両チームが戦った試合の勝ち点
↓
両チームが戦った試合の得失点差
↓
両チームが戦った試合の得点数
↓
フェアプレーポイント(反則が少ない順)
今回のロシアワールドカップH組での、日本とセネガルがまさにこういうことになりました。
1位通過がコロンビアです。勝ち点6です。
2位までが決勝に進めますが、日本もセネガルも勝ち点4で、得失点差も0と並びました。
となると、3回戦って全部で何点の得点があったかで決まりますが、なんと日本もセネガルも4点と並びました!
そこで、「日本とセネガルが戦った試合の勝ち点」を比べますが、引き分けだったので勝ち点も一緒になってしまいました。
次は「両チームが戦った試合の得失点差」「両チームが戦った試合の得点数」ですが、日本が2得点、セネガルが2得点で、得点数も失点数も同じですから、得失点差も同じです。
さらに次は、フェアプレーポイントで決めることになりました。
フェアプレーポイントというのは、警告や退場の数に基づいて計算されます。
簡単に言うと「イエローカードやレッドカードを貰った枚数が少ない方が勝つ」ってことです。
・イエロー2枚でのレッドカード退場=マイナス3点
・一発レッドによる退場=マイナス4点
・イエロー1枚の後にレッドカードによる一発退場=マイナス5点
日本はイエロー4枚だったので、マイナス4点です。
セネガルがイエロー6枚で、マイナス6点。
点数が2点上の日本が2位となりました!
……という感じで、決勝進出する上位2か国を決定します。
トーナメント方式の戦い方とは。延長やPKあり
さてさて。各組の上位2か国が決まりました。
A組~H組まであるので、8つの組のそれぞれ上位2チーム=全部で16か国が決勝トーナメントに進出します。
サッカーワールドカップの決勝トーナメントは、名前の通り「トーナメント方式」で戦います。
今までの勝ち点とか得失点差で勝敗を決めた戦いとは違って、勝つか負けるかしかありません。勝てば次に進み、負ければそこで敗退です。
ここで出てくるのが『延長戦』『PK戦』です。
どうしても勝ち負けを決めないといけないので、90分の戦いで勝敗が決まらなければ、延長戦に入ります。
延長戦でも勝敗が決まらなかったら、PK戦となります。
PK戦は、もしもどっちの国も延々と点を決め続けた場合、延々とPKし続けることになります。どっちかが負けるまでPK戦が続きます。
ここまで来るともう、足もガクガクですし、集中力も保てなくなってきてますので、ある意味では運次第とも言えます。PKの上手い下手はありますけども。
そんな感じで、PKというのが出てくるのは決勝トーナメントだけの話なのです。
……ということで、長くなっちゃいましたが、これでサッカーワールドカップのだいたいの仕組みであったり、勝ち負けの決め方が分かっていただけたかなと思います。
ではでは~!