一液くんにホワイトニング材を合わせて使う方法。手順と仕上がり

ひとつ前の記事では、『一液くん』だけでプリザーブドフラワー加工をする方法をまとめました。

しかし、思ったようなきれいな色にならず、少し茶色っぽい仕上がりになってしまったため、今回はホワイトニング剤を買い足しましたよ!

これで綺麗な色になるはずです(*´▽`*)

一液くんだけを使って加工する場合は花をそのまま浸ければ良かったんですが、今回はちょっと工程が増えます。なのでまた写真付きで詳しく作り方の手順をまとめていきたいと思います。

今回買い足したものは以下の通りです。

・ホワイトニング剤…花の脱色
・一液くん 京淡彩 浅緑色…脱色&着色
・ホワイトニング剤強化液…ホワイトニング材に足すと脱色力がアップする
・京の華化粧 萌葱色…緑色を濃くしたい時に使う(今回は使わず)

※脱色剤も着色剤もどちらも、使う時は必ずゴーグルと手袋をつけて、目と肌を守って下さい。換気扇を回しながら、換気ができている場所で使います。子供やペットが舐めたり、気化した液体を吸い込まないよう十分注意してください。火気厳禁です!※

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ホワイトニング剤と強化剤の使い方

まず、プリザ加工したい花を用意します。上の写真のように茎を短く切って、水に浸けます(切り口だけ浸かるように小さい器でやります)。これで水揚げします。

よ~く花の隅々まで水を吸い込んだら、ホワイトニング剤に浸けます。

なお、私は直径8cm~10cmほどのバラの花を、鉢植えに咲いている状態から切り取り、1時間水揚げしてから使いました。

↑ホワイトニング剤に浸けてすぐの写真です。

脱色って時間がかかるのかと思っていたんですが、なんと数十秒単位でどんどん色が抜けていきましたよ!目の前でスーッと花の中心のピンク色が消えていくのに驚いてしまいました。

花全体が液に浸かるように、排水溝用の柔らかめのネットを半分に切って花の上にかぶせ、蓋をして数時間置きます。鉢底ネットを小さめにカットしてそっと乗せてもいいですが、柔らかいネットの方が花びらがつぶれなくてオススメです。

ホワイトニング剤には、アルミホイルは使えないらしいです。最初、重しの代わりに使ってたので、途中で急いで取り出しましたよ…。

脱色が終わったかどうかの見極め方

↑この写真ではまだ脱色が終わってません!

茎を見れば分かりやすいんですが、緑色をしているうちはまだ脱色途中です。完全に真っ白というか透明にはならないんですが、緑色が消えて黄色くなります。

↑茎がこれくらいの色になったら脱色完了です。

これくらい色が抜けたら綺麗に仕上がるようだというのを、いくつもプリザーブド加工してみて気付きました。

花びらの色が濃くて、茎の色は抜けたけど花びらには色がまだついてる…という場合は、もちろん花びらの色が抜けきるまでしっかり漬け込んでくださいね。

なお、このホワイトニング剤は何度も使えます。とはいえ、どんどん色が抜けなくなってくるので、色の薄い花や葉にしか使えないです。

2日とか3日間とか、長い間漬けこめばなんとか色が落とせる場合もありましたが、仕上がりの色に影響してくるので繰り返してはあんまり使いすぎない方がいいかな。初めて使った時が一番きれいに色が抜けますね。

一液くんに浸けよう!注意点やコツ

ホワイトニング剤から引き揚げます。

私は割り箸を使って、そっと花を液の中で上下ひっくり返し、茎をつかんで取り出しています。強く爪でつかむと茎が切れるので注意してください(全体的に柔らかくなってます)。爪は短めに切っておくといいです。

箸などで花をつかむと、形が崩れたり裂けたりするので気を付けます。

花びらを下に向けて数秒待ち、ホワイトニング剤を下にポタポタ落とします。ある程度でいいので液を落としてから、一液くんにそのまま漬け込みます。

(一液くんにホワイトニング剤が少量混ざってしまっても、問題なく色が付きます。できるだけ大量に入れないように気を付けたら大丈夫です)

あらかじめよく振り混ぜた一液くんを容器に入れて、準備しておきましょう。

花全体が浸かるように重しをして、蓋をして、冷暗所で最低1週間ほど漬けておきます。

どちらの液も火気厳禁なので、雑巾などで拭かない方がいいかと思います。私は段ボール箱の中で作業しました。必ず液はどこかに落ちると思いますので、いらない段ボールや新聞紙などの上で作業しましょう。

捨てる時は、吸い込んだ液が乾いてから捨てます。最後まで火気には気を付けて作業します。

13日後に取り出して乾かしてみることに

一液くんの薄い色シリーズの「京淡彩」の白、ピンク、緑色に漬け込んでから13日が経ちました。

液は途中で粉が沈殿して濁った色から透明になりますが、そのまま置いておいても色は付きますので問題ありません。

取り出したらティッシュの上にそっと出して、乾かします。

1日か2日ほど室内の冷暗所で乾かした後、乾燥材を入れたタッパーに入れて乾かしました。液から出して半日ほどは、よく換気をした方がいいです。

乾燥後の仕上がりの色を確認

どうですかー!綺麗なオフホワイト色に染まってます。

前回の一液くんだけに浸けて作った花とは大違い。茶色くなることもなく、全体的に白く美しく着色できました。

↑横から見たところです。どこを見てもキレイに白くなってる~♪

この仕上がりには大満足です!!

薄ピンクと薄緑色は…ちょっと濃いかな?ピンクが、くすみが抜けたぶん鮮やかになってます。

でも淡い色というのには間違いないですね。もっと色を薄くしたい場合は、白色の一液くんと混ぜて使うといいですよ。一液くん同士なら、混ぜ合わせて好きな色を作ることができます。

以前作ったプリザと色の比較

↑写真左側の3つが、ホワイトニング剤と一液くんの2種を使ってプリザ加工したものです。写真右側の2つが、一液くんだけを使ってバラをプリザ加工したものです。

もちろん使ったバラの種類は同じです(パシュミナというバラ)。


目で見ると特に違いが分かるんですが、一液くんだけだと茶色いくすみが出ます。これは、脱色しきれなかった花の成分が枯れて茶色くなったものだそうです。

花って枯れたら茶色くなりますよね。そうならないよう、完全に脱色しきることが大事なんです。

やはり、専用の脱色剤を使った方がプリザーブドフラワーとしての完成度は高いようです。かかるお金は高くなりますが、脱色用の液と、着色用の液、どちらも買いそろえた方がいいですね。

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