インプラントを入れて7年目の私が思う本当のメリット・デメリット

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高校生の時に歯根嚢胞(しこんのうほう)にかかり、それを歯医者で何度か治療するものの上手くいかず、6~7年かけて膿が溜まりアゴの骨が溶け、20代で抜歯してインプラント手術をしました。

そんな私も、数えてみると現在インプラントを入れてからもう7年目になります。

インプラント前には部分入れ歯で1年3ヶ月ほど過ごし、その後7年間インプラントと共に生活してきた中で感じた、インプラントにした人にしか分からないメリットとデメリットを今回は紹介していきたいと思います。

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インプラントにするデメリットを紹介

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まずは、デメリットから紹介していきましょう。

パッと思いつくものでも結構ありますね。下記にまとめてみます。

・手術費が高い
・手術には危険が伴う
・場合によっては手術ができるようになるまでに1年以上かかる
・手入れをきちんとできなければ失う(抜ける)可能性がある
・術後は定期的にメンテナンスに通う必要がある
・毎日のお手入れが少し面倒

……だいたい、6年間以上インプラントで過ごしてきて、こういうデメリットがあるなと気付きました。

ちなみに私がインプラントにしたのは、右下の6番の奥歯です。親知らずを除いて、一番奥の歯から2番目の大きい歯です。

それでは、それぞれがどういう点でデメリットだと感じたのか、詳しく説明していきます。

手術費や危険性、時間がかかることについての解説

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まず、ズバリ言いますが、手術費用が高いです。最低20万円ほどはすると思って下さい。(安すぎるところはそれはそれで怖いです)

私の場合は術式が最新のもの(フラップレス手術)だったんですが、けっこう安めで22万円ほどでした。

ちなみにカード支払いがダメだったので、現金で2回に分けて支払いました。手術前に半分、手術後に半分でしたね。

お金がない場合は更に複数回に分けて支払えるとのことでしたが、支払回数や支払い方法については、歯医者さんごとに違ってくるかと思います。

手術の危険性ですが、例えば私は右下の奥歯をインプラントにしたんですが、下あごには太い血管が通っています。

インプラントの土台を埋め込むためにはアゴの骨に穴をあけるのですが、その時に太い血管を傷つけてしまった場合、大量出血の危険性があります。

ちゃんとした歯医者を選ぶ必要があるということです。

最後に、時間がかかるということについて。

歯が折れたとかで抜歯をした場合、歯を支えるアゴの骨(歯槽骨)自体は正常なままですよね。それなら、すぐにインプラントの土台を埋め込む手術をすることができます。

しかし私の場合、長い年月をかけて歯根嚢胞が悪化しており、膿の入った袋がいくつも歯茎の中に出来ている状態で、あごの骨が大きく溶けてしまっていたんです。

ということはもちろん、土台を埋め込むべき骨がないということです。

そこで、抜歯後は部分入れ歯を入れて1年3ヵ月ほど過ごしました。その間に必要最低限のあごの骨が育ち、これだけあれば土台もしっかり入るだろうということで手術となったのです。

このように、土台を埋め込むべきアゴの骨がしっかりしていない場合は、まずは骨が育つのを待つという期間が必要になることもあります。

手入れやメンテナンスと抜ける可能性について

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インプラントというのは、人工の土台をあごの中に入れて骨で固定し、そこに歯の部分をかぶせるという方法になります。

ということは、例えば歯周病になった場合。酷くなると顎の骨が溶けて、根っこから抜けることになります。

これは自分の歯であろうがインプラントであろうが、抜けるものは抜けます。土台の骨がなくなれば、支えることは不可能ですからね。

つまり、歯が抜けるほどの重度の歯周病になるような歯のお手入れしか出来ない人の場合、せっかく何十万円かけても結局は長持ちせず、失うことになりかねません

また、インプラントを入れた後にはまず1週間後に診察、その1か月後に診察、次は3か月後に診察……と、最初はかなり短いスパンで診察に通わなければいけませんでした。

問題がなかったので1回10分もかからず、お陰で通いきることができましたが、ちょっと面倒ではあります。しかし、しっかりと顎の骨に定着するまではちゃんと歯医者さんで見てもらった方がいいのは間違いありません。

あ、あと必ず半年に1回の定期検診には通いましょう。これも大事です。

毎日のお手入れについてですが、自分の歯と違い、インプラントにするとけっこう歯に汚れが付きやすくなります

インプラントのところと、その前後の歯のお手入れは、特にしっかりしなければなりません。前後の歯が虫歯になりかねないです。

私は毎日、手磨きをしてから電動歯ブラシの細いブラシで磨き辛い歯並びのところを磨き、最後にデンタルフロス(糸ようじ)をして歯と歯の間もキレイにしています。

ここまですれば歯周病で失う可能性もないですし、ぐらつきも全くなくとても良い状態でインプラントをキープできています。

インプラントにするメリットを紹介

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さて今度は、インプラントにするメリットを紹介していきたいと思います。

・見た目がリアルな歯と変わらない
・固いものも肉でもなんでも食べられる
・部分入れ歯のように外れたり物が挟まったりしない
・ブリッジのように前後の歯を削らなくていい
・うまく手入れできれば何十年ももつ

丸6年間インプラントで過ごしてきて一番思うのは、見た目がいいうえに肉でもせんべいでもなんでも気にせず食べられるということですね。

それでは、各項目について詳しく説明していきます。

見た目の良さや食べられるものの多さについて

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まず、見た目が本物の歯です。完全に普通の歯と変わりません。

これ作ってる人もすごいですね。白くなく、少しオフホワイトっぽいというか乳白色というか、そんなリアルな歯の色をしたインプラントを作ってくれました。

しかも前後の歯に形を似せて、歯のくぼみや溝も再現されていて、歯科助手さんに『インプラントの歯ってどこでしたっけ?」って言って自前の歯と間違えられましたからね(笑)

それくらい自然なんです。これは、特に私は20代だったこともあり、見た目が気になるので本当にインプラントにしてよかったです。

部分入れ歯の時は、一度も友達と出かけませんでしたからね……

そして食べられるものですが…部分入れ歯って、食べ物がくっついて、それでパカッと外れるんです^^;

しかもゴマとか肉の切れ端が歯肉との間に挟まって、食べた後は必ず外して洗い流さないといけませんでした。これがまた情けなくて…まだ20代なのに…って、泣くこともありました。

食べたいものは食べられず、物を噛めばハズれ、はずれないようにしてもらったら前後の歯を強く抑えるかたちになって痛かったり。

でも、インプラントにしたら何でも食べられるようになりました

肉でもせんべいでも食べられます。かりんとうも食べますよ。奥歯でものを噛んで味わえる喜びって、大きいです。

何より見た目がいいので、口をあけて笑えるし、人前でものを食べられるようになりましたね。

ブリッジにするのとどっちがいい?

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インプラントにするのか、ブリッジにするかどうかで悩まれる方もいると思います。

まずどう違うかというと、インプラントの場合は、前後の歯を削らなくていいということです。

ブリッジの場合は前後の2本の歯を削らなければいけません。たとえそれが健康で虫歯になっていない歯であってもです。

これが大きな違いとなります。

例えばブリッジの場合、ブリッジの中で虫歯が進行し、3本抜歯になる方もいるそうです。

しかし、うまくいけば安く済むし、見た目も白い綺麗な歯に仕上がります(保険適応なので安いです)。

インプラントの場合、費用は高いですが前後の歯をそのまま残せます。

私の場合は、歯医者さんがメリットもデメリットもあらかじめ説明してくれました。

私は当時まだ25歳だったのと、虫歯が多いのですがそれでも抜歯した歯の前後はまだ歯に神経が残っていたこと、そして若いからすぐにあごの骨も育ってインプラント可能になるだろうということで、インプラントを勧められました。

何十年でももつかどうか

インプラントですが、重度の歯周病などになれば土台ごと抜けてしまいますが、逆に土台さえしっかりしていれば、ずーっと長持ちします。

歳を取れば歯を支える骨も薄くなったりもろくなるので、死ぬまでずっと持つのかまでは保証はできないでしょう。

でも、ちゃんとお手入れをして自分の歯も残せているくらいなら、ちゃんとインプラントも残せると思います。

私はちゃんとお手入れをしているので、歯医者さんにはあと何十年ももつよと言ってもらえました。

最後に一言

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さて、そんなこんなでインプラントを入れて7年目に入った私によるメリット・デメリットのお話しでしたが、いかがだったでしょうか。

なかなかお高いものではありますが、私としては正直なところ、「部分入れ歯は絶対無理。ブリッジは安くて見た目もいいけど、やっぱり自前の歯を削るのは嫌。できるだけ歯を健康で残しておきたい。インプラントにして、見た目も良くなったし何でも食べられて幸せ」という感想を持っています。

大きいのは年齢ですね。これが60代とかであれば間違いなくブリッジを選択していたと思います。

でもまだ20代でしたから。見た目だって大事だし、あと何十年も何の気兼ねなく好きなものをモリモリ食べたかったんです。

ただ、じゃぁ誰にでもインプラントを勧めるとかというと、そういう訳ではもちろんないです。

やはりデメリットだってありますし、何より費用が高いですからね。

手術には危険が伴いますから、ちゃんとした設備があり、腕のある歯医者さんがいることが必要条件です。しっかりと下調べをする必要があります。

特にあごの血管を傷つけない為には、CT撮影できるということは必須条件です。

私が行った歯医者でも、もちろんCT撮影を事前にしました。3Dでパソコン上で血管の位置を見られるし、どの角度で土台を何ミリ入れ込むのかなど、コンピュータが計算するとのことでした。

こういう設備は絶対にちゃんとしていないと!と思います。

今ではホームページでどんな設備があるのか、インプラントを年間何件手術しているかなども確認できるところが多いです。

ネットで評判(口コミ)を調べることもできますから、とにかくまずは色々と調べてください。

そして、自分は毎日ちゃんと手入れできるかなども考えて、選んでみてくださいね。

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