猫が腎臓病になると治療費はどれくらいかかるの?我が家の場合

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我が家の今はなき愛猫は、慢性腎不全でずっと動物病院へ通院していました。

猫には慢性腎不全が多いという話は有名ですが、実際に自分の家の猫が腎不全にかかると、まさかうちの子が?!ビックリする方も多いのではないでしょうか。

今回は、猫の腎臓病の治療には実際どれくらいのお金がかかるのかを、我が家の場合にかかった費用などを参考にしつつ、まとめたいと思います。

どれくらいかかるかが分かれば、猫が若いうちから猫用の病院代も貯めることが出来るでしょうし、何より腎不全にならないよう気をつけたくなるはずです。

なお、動物病院の場合、病院による治療費の差が大きいです。その辺も頭に入れて読んでいただけると幸いです。

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血液検査は定期的に行う必要あり

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まず慢性腎不全が発覚する時ですが、血液検査や尿検査、エコーなどをして判断します。

尿検査はあまり実施する病院が少ないので、まずは血液検査でBUN(尿素窒素)やCRE(クレアチニン)の数値が高いことで気づくことが多いと思われます。我が家の愛猫もそうでした。

血液検査が必要なのは、最初の診断の時だけではありません

その後もし投薬や輸液療法などを開始した場合、その治療によりBUNやCREの数値がどれくらい下がるのかを調べなければなりませんので、定期的に血液検査をする必要が出てきます。

基本的にはその動物病院にある機械で計測するのですが、その場合、わりと検査費用も掛かります。

そして、検査する項目が多いほど高額になります。

検査項目はBUNとCREだけでいいの?

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金銭的なことを考えて、BUNとCREの数値だけ出してもらうこともできます。

うちの猫の場合、項目が少ない時は3,500円程度しか費用が掛かりませんでした。ちなみに結果は20分ほどで出ていました。

しかし、BUNとCREだけの検査をずっと続けることはできません。エサも療法食に切り替えますし、薬も飲ませたりしますから、他の項目も定期的に見るべきです。

脂肪分が多すぎて高脂血症になっていないかとか、カリウムは減る子も増える子もいるので調べないと分かりませんし……せめて半年に1度は多項目の血液検査をしたいものです。

我が家の猫の場合、多めの項目を検査した時は7,000円ほどかかりました。最初の慢性腎不全の診断を出した時は12,000円ほどかかりました。

逆にBUNやCREなどに絞った時が3,500円ほどと安かったのですが、最初はどれくらいのタイミングで輸液をすれば数値が上がらないかというのを突き止めるべく、2週間に1度は検査をしていましたので、だいたい月7,000円ほどかかかっていましたね。

輸液治療にかかる費用はピンキリです

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慢性腎不全になると、脱水症状が見られるようになってきます。

腎臓内の毒素を排出するためにも大事なのは、輸液治療をすることです。


猫の皮膚にはたるみがあるので、皮膚の下の、皮膚と筋肉の間に輸液をするのです。我が家の猫の場合はソルラクトを入れていました。

その猫の状態によって、ビタミン剤も一緒に混ぜて入れたりもします。その場合はもちろん、別途ビタミン剤の料金もかかります。

輸液治療にかかる費用ですが、治療をしてもらう費用と、体内に入れる液の費用などが掛かります。動物病院の場合は、その病院によってこの輸液治療費にかなり差が出ます。

我が家の猫が通っていた病院では、1回3,200円ほどかかりました。けっこう高い方ですね。

ソルラクトの仕入れ値にプラスする分と、診察料分ですね。

でも高かろうが自宅で輸液するのを許してくれる病院がそこしかないなら支払わなきゃですし、他に病院がなければやはりそこへ行くしかありません。

うちはここ以外に自宅輸液してくれるところがないばかりか、ちゃんとした対応ができるのがここしかなくて通い続けました。他には患者を怒鳴る院長がいるところとか、話を一切聞かない院長がいるところしかなかったので…(ド田舎はけっこうエラそうな医者が多いように思う)。

家の近くにたくさん動物病院があるなら、安いところを探すのもいいですね。これから何年も続けることになる可能性が高いので。

月にいくらくらい費用が掛かるか?我が家の場合で計算

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病院での輸液の場合は、ソルラクト648円、皮下輸液してもらう分が2,592円で合計3,240円かかっていました。

自宅で輸液できない場合は通院での治療になり、数値によっては週3回なんてこともザラにありますので、もし週3回輸液に通った場合、この費用で計算すると1月あたり…3,240円×12回=38,880円になりますね。

ここに月1回だけ血液検査をするとした場合+3,240円(血液検査項目1の場合)かかるので、だいたい月4万円になります。

さらに療法食が必要です。我が家の猫は食にうるさく、買っては捨て、買っては捨てだったので、療法食のカリカリだけで月に1万円かかりました。

ただ、最初は色んな療法食を買って、食べない場合は廃棄となりました。5種類買って食べるのは1種類だけ、というのもザラですからね。そうなると最初の月は2万円ほど療法食代として使いました。

モノによっては大袋でしか販売していないものもあるんですが、試さない訳にも行かないので、1袋買って4000円、でも一粒も食べないなんてこともありましたね。月に8000円分の療法食が食べてもらえず廃棄になったこともありました。

また、水を飲ませるために、ウェットフードのスープの部分だけを水で薄めて飲ませていたんですが、お高いものしか飲んでくれないので、1袋120円のを2日に分けて出しており、月々1,800円ほどかかりましたね。

(※普通食のウェットフードはそのままあげないで下さい。腎不全に悪いです。我が家では病院の勧めで、水を飲まない猫に飲んでもらうため、ウェットフードのスープだけを搾り取り、それを水素水で薄めて飲ませていました)

サプリや水素水の費用は天井知らず

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何があっても愛猫に出来るだけ元気なまま生きてもらいたかった私は、急いで水素水を買いました。

猫の腎不全には水素水がいいという話は、猫飼いの間では有名ですからね。しかし、有名なH4Oは月1万円じゃとても足りません。仕方なく普通の水素水をパウチで買いましたが、普通の水ではミネラル分が多く腎臓に負担です。

そこでペット用にミネラルを排除した水素水を頼みましたが、月14,000円ほどかかりました。

それで水素水サーバーをレンタルしたのですが、設置費用で1万円、その後は水代とレンタル料で毎月3,000円ほどですね(水素水サーバーにかかる費用などはこちらの記事で公開中です)。だいぶ安くなりましたが、こういったものにお金をかけ始めると、かかる費用は青天井です。どこまでもかかります。

次にサプリやお薬代ですね。

レンジアレンとかチューブダイエットキドナとか、カリナールとかです。

これは動物病院で買う場合は定価なので、割と高いです。amazonで買えれば安めになりますが、薬を通販で安く買って治療だけ病院なの?と、病院によっては嫌がるところもあるそうなので、うまくいかなかったら定価で買い続けることになるかと思います。

ちなみに医師に相談なくこういったサプリを使用するのはやめましょう。

モノによっては血液検査の結果に変化が出るものもあるので、検査項目を増やさないといけなかったりしますから。勝手にしちゃうとややこしいです。

私が買っていたサプリとサプリ代

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私は病院からお薬は出されなかった(療法食オンリーで食べてくれていたため)ので、お医者さんに断わって、水素水を飲ませ、そして美ちょう寿という高濃度のシャンピニオンエキス錠剤、そして水溶性ケイ素のサプリをあげていました。

美ちょう寿は1箱90粒入りで約6,000円が定価。1日1錠飲ませていたので、月だいたい2,000円ほどですね。

あとケイ素は50mlで約4,300円で、これは3ヶ月は持ったので月だいたい1,000円ちょいですね。

それと、最後の方は食欲もなかったのでチューブダイエットキドナを舐めさせていました。20包入りで6,000円ほどかかります。

まぁそんな感じで、猫の腎臓病にいいと聞けば買っていましたので、週に1回~2回のみ輸液の頃でも月々5万円ほど使っていました。

これで少しでも愛猫が苦しまずに、体調がいい状態をキープできるなら…という一心でした。

水素水はH40にするとか、レンジアレンなどの薬が必要であればまだまだ費用はかさみます。保険に入っていれば安くはなりますが、療法食代やお薬代は安くならないでしょうから、けっきょくは猫用保険に入っていようがいまいが、ある程度のお金は必要です。

猫用貯金は今すぐに始めるべし!

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猫を飼いたくて、でも今は飼っていないなら、今から猫用に貯金を始めてください。

猫を飼い始めたばかりなら、今すぐ貯金を始めてください。飼って5年とか8年とかでも、今すぐ始めましょう。

当時感じたのは、お金がなくなったらこの大事な大事な愛猫が苦しむのだということでした。

輸液が出来ないと、脱水が進んで苦しみます。腎不全だって一気に悪化します。でもお金がかかるんです。飛ぶようにお金が消えていきます。

療法食やお薬が買えなければ、命に関わります。

人間の食費や生活費は削りました、もちろん。服も買わず髪も切らず節約料理をして贅沢せず、愛猫には毎日たっぷりの水素水と、食べてくれるよういつも4種類の療法食を開けている状態でした(もちろん古くなれば廃棄しました)。

お金がなかったら、治療費だって療法食代だってお薬代だって払えません。

愛する猫にかけてあげられるお金は、ちゃんと十分にありますか?

お金で命は買えないけれど、お金がなかったら大事な命が縮むんです。目の前で調子を悪化させていく猫を見て、治療費がないなんて言えるんでしょうか。私には無理です。

猫用貯金、大事です。

今までずーっと病気したことがないとしても、今後も間違いなく一生元気なんでしょうか?何かあった時のために絶対にお金は必要です。

どうか、後悔しないために猫用貯金を今すぐ始めて欲しいです。

愛猫のため、ひいては愛猫を愛する自分が後悔しないためにです。

何かやってあげられることがある、望みがある、そんな時にお金がないからという理由で諦めなくていいように……。

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