猫の保険は入る方がいいのか、猫飼い10年目の私が本気で考えてみた

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どうも、猫を飼い始めて10年目になるchicacoです。

今回は、猫が慢性腎不全になってお金がかかるようになってしまったという状況も含めて、

10年間猫を飼い続けた飼い主的に、猫用のペット保険には入っておいた方が良かったのかどうかを本気出して考えていきたいと思います。

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ペット保険の特徴

まず、ペット保険の特徴についてです。

ペット保険には色々ありますが、共通しているところがありますので、それを書いていきます。

共通項その1、年齢制限

ペット保険は、基本的に年齢制限が設けられてます。

ペットが歳をとってシニアになると、保険に入れなくなるんですね。

まぁシニアになれば病気も増えますから、保険会社的には支払額がどんどん増えると困る、ということなんでしょう。

だいたい9歳~10歳を超えると、どこのペット保険も基本的に入れないです(まれに10歳以上でも入れすところもありますが)。

できるだけ、7歳8歳のうちに入っておかなければなりません。

それから、1歳から保険に入っていたとしても、○○歳を超えると保険の更新ができなくなるというペット保険も多いです。

各社のペット保険について、サイトを色々調べましたが、○○歳以上の場合はどういう扱いになるかについては、各自お問い合わせください、という会社がほとんどでした。

なので、ずっと保険料を支払ってきたのに、15歳以上になったら更新できず…なんてこともある訳です。

○歳までに入ってもらった場合、生涯保険を更新できます。・・・というペット保険もありますが、やはりその場合「○歳以降は月々いくらで更新できる」という情報は書かれていなかったです、どこの会社も。

やはり各自お問い合わせくださいとのことでした。

なので、更新してから月々実は8,000円必要です。なんてことになったら・・・と思うとちょっと怖いなぁと思いました。

書いておいてもらえたら助かるんですが、もしかして高いから書いてないのかな・・・なんて考えてしまいました。

共通項その2、病気だと入れない

まぁこれは保険なら当たり前ですが、一応書いておきますね。

病気の猫ちゃんは保険、入れないです。これは人間の保険でもそうですね。

なので、若いうちから持病があるとか、シニアになって持病があるとか、そうなるともうペット保険には入れません。

それを考慮して、もし入るのであれば早めに健康なうちに入っておかないといけません。

共通項その3、かかった病気により保険が更新できない場合がある

例えば、猫は老齢になると慢性腎不全にかかる子が多いです。

実際に我が家の愛猫も、10歳で慢性腎不全と診断されました。

でもペット保険では、例えば慢性腎不全になった場合、次の年の保険の更新はできないという場合があります。しかも割と多い。

また、現在では更新OKでも、今後どうなるかは分かりません。

規約が変更になる場合もあります。

つまり、慢性腎不全の場合は更新できませんという場合・・・

次の更新までの期間中は保険料は支払われますが、次の更新はできないため、保険料も支払ってもらえなくなるということです。

ペット保険はまず掛け捨てですから、収めてきた保険料の方が、返ってきた保険料より高くなる場合もあるということです。

なので、こういった何年も闘病することになるであろう病気、または猫がかかりやすい慢性腎不全の場合でも、保険の更新が可能であるペット保険を選ぶようにしましょう。

共通項その4、縛りがキツイ

例えば、入院費や手術費の5割を負担してくれる保険に入っていた場合でも、保険料が支払われない時もあります。

例えば「日帰り入院の場合は保険料は支払いません」とか、「飼い主の不注意によるけがには保険料は支払いません」とか、そういう縛りがあるんです。

入院費も、手術後の入院費を3日分までしか支払いませんとか、そういう場合もあります。

なかなか、条件が厳しいんですよね。人間用の保険に比べて。

そういうところも、しっかり各保険会社の隅々まで調べておかなければなりません。

共通項その5、上限金額がある

例えば大手術で50万円かかったとします。

そして70%が返ってくるプランで契約していたとします。

でも、1回につき支払額は25万円まで、などといった上限金額が設定されている場合が多いです。

この場合、25万円しか返ってこないので結局25万円は支払わなければならなくなります。

とはいえ1年間で90万円など、上限金額が高めの保険もわりとあるので、上限金額についても各社で確認することが必要です。

慢性腎不全の猫を抱えて分かったこと

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慢性腎不全と診断されてから、治療費などけっこうかかっています。

それでもありがたいことにまだ初期なので、中期・末期に比べれば医療費なども安いものです。

我が家の場合、週に1回の皮下輸液に通い、1ヶ月か2ヶ月ごとに血液検査を受けています。

だいたい月に通院費と治療費だけで、ざっと2万円ほどかかります。

あとは慢性腎不全用の療法食はもちろん買わなきゃなんですが、食いつきがいいものを探すため、あれを買っては捨て、これを買っては捨てという感じで、けっこうお金がいってきます。

他にもサプリを買えばサプリ代がいりますし、水素水を買うと月に1万円くらいいります。

水分補給が大事なので、スープ多めのウェットフードも買ったりなんかして、でも猫が気に入らなければ飲んでくれないので捨てたりと、こちらもお金がかかります。

また、免疫力が下がってしまうため、我が家では加湿空気清浄機を買いましたし、猫にも安心の除菌&除ウイルススプレーも買いましたし、効きの悪かった古いエアコンも新しいものに取り換えました。

寝る時は私の上で寝ることが多い我が家の愛猫ですが、水を飲んだりエサを食べる時も寒くないようにとエアコンをつけることもありますし、そうでない時用にコタツとホットカーペット、水の下に置くヒーターなども買いました。

慢性腎不全と診断されてから約1ヶ月で、かかった費用は全部ひっくるめると13万円ほどです。

エアコン代を引けばだいたい9~10万ほどになります。

保険は入っていた方が良かったと思うかどうか

我が家の場合、猫の保険には入っていませんでした。

もし入っていた場合、そしてもし50%の治療費が返ってくるプランだった場合で考えると、病院での処置費用の50%が返ってくると単純に計算してみた場合・・・

血液検査2回と皮下輸液4回と、その他の診察料も含めると約4万円ほどかかったので、その50%の20,000円が返ってきていたという計算になります。

今後あと11か月分の治療費の50%が返ってくると考えると、単純計算として・・・

皮下輸液が週1回でずっといけると考えて、血液検査が今後2ヶ月に1回とすると、ざっと計算して約20万円かかります。

50%が返ってくれば10万円分が返ってくることになります。

ペット保険にもし入っていたなら

もしペット保険に入っていたとして、そのプランがもし、慢性腎不全にかかった場合は次の更新ができません、というプランだった場合。

支払った分より少ない金額しか返ってこないことになるかもしれません。

でも、もし慢性腎不全の初期でなく末期であった場合、一気にかなりの額が必要になります。

皮下輸液を通院でしてもらう場合、診察料もピンキリですが、最低でも1回3,000円はみておくべきです。

高めであれば1回4,000円ほどかかります。

末期の場合、1日に1回から2回ほど皮下輸液に通わなくてはいけない場合もあります。

もし1日2回の皮下輸液が1か月続いた場合、3,000×2で1日6,000円かかり、それが31日間続くとなると18,6000円かかる計算になります。

それでもし50%帰ってくるのであれば、このうちの半額、93,000円が返ってくるわけです。

つまりどういうことかというと、ペット保険に入っていたにもかかわらず返ってくるお金が少なすぎる場合もあるし、ペット保険に入っていたからこそ最善の治療を受けさせてあげられるという場合もあるということです。

大事な我が家のペットが、いつどんな病気にかかるかは、誰にも分かりません。

なので正直に言えば、ペット保険に入った方がいいとは言えないし、入らない方がいいとも言えないのです。

いつ大事なペットがどうなるかは、全く分からないからです。

ペット保険に入った方がいい人、入らない方がいい人

端的に言います。

猫の治療のために、パッと出せるお金が100~150万円以上ある場合、無理にペット保険に入る必要はないと私は考えます。

ペット保険に入らなくていい場合

大きな手術や、お金のかかる治療でも、100~150万円あればまず「治療してあげたいけどお金がなくてできない」なんてことにはならないと、私は考えています。

さらに酸素室を用意してあげたいなどの場合は、最低200万円は見ておきたいかなと思います。

ただ、ペット保険に入ったところで、ペットのサプリ代や療法食代、酸素室代は出してもらえないので、そういう意味では保険に入っていようがいまいが関係ないでしょう。

ペット保険に入っておいた方がいい場合

逆に、猫の手術や治療費として、パッと出せるお金が50万円以下の場合、ペット保険には入っておいた方がいいです。

なぜなら、急に大きな手術費用や治療費が必要になった場合、「お金さえあればこの治療をしてやれたのに・・・」と、泣く泣く治療を諦めなくて済む場合があるからです。

急に30万円必要になったとして、半額が返ってくるなら15万円の出費で済みます。

70%が返ってくるプランであれば、自己負担は9万円で済みます。

ただ、一時的に全額払っておいて、その後に請求をして保険代が返ってくるというものもあります。その場合、いったん全額払えないならばやはり治療できないということになってしまいます。

その場合は、カードで数回に分けて支払うようにするなどしてみるのも1つの考えです。

これらはあくまで私個人の考えです。

猫にはお金をかけてでもよい治療を受けさせたいと考えた場合、これくらいのお金は必要であると予想して計算しています。

結局どうすればいいか

各社のペット保険を徹底的に調べること

そして、できるだけペットを飼う前にお金をためておくこと

ペットを飼ってからでも、毎月ペット用に貯金を積み立てておくこと

・・・これらが大事になってくると私は考えています。

ペット用の貯金を崩してまでペット保険に入るのは、オススメしません。

自分で積み立てておいた方が、保険代を支払うだけ支払って、返ってこないということがないからです。

でも、もともとペット用の積み立てがない場合は、急な出費に出せるお金が足りない場合があるのも事実です。

けっきょく言えるのは、最終的に自分で決めるしかないということなんですが・・・

自分で決めるにあたって、各保険会社の資料は読み込んでおいた方がいいのは間違いないでしょう。

読まずして加入するのは、止めておいた方がいいです。しっかり読み込むべきです。こういう場合はお金は返ってこない、という情報をしっかり知っておくことです。

ペット保険の各社のホームページを調べるだけでも、早いうちにやっておいた方がいいですよ。

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