ご近所さんが猫好きで、野良猫に餌付けをしてどんどん数を増やしてしまっているところなのですが…そのせいで野良猫の糞用被害が多発しておりまして。
お隣さんもその隣もやられているのですが、我が家は特にコンクリートの庭ではなくて土の庭なので、野良猫のトイレとしてうってつけなのです。。。
それで、1日4回もフン処理をするという恐ろしいことになってしまいましてですね。
猫除け効果のあるハーブとして有名な「タンジー」を、庭に植えてみました。これが去年の秋~冬頃の話です。
野良猫の糞用被害が酷くなってから1年と3ヶ月。タンジー効果はあったのか、糞尿はどうなったかについてまとめます。
花が咲くまでの被害状況の推移
↑タンジーの苗はネット通販で、ハーブの専門店から仕入れました。
そのうち1株は初夏に枯れてしまいましたが、残りは元気に育ってくれました。
最初は野良猫がわざとタンジーの近くにフンをし始めまして…これは「ここが私のテリトリーよ!」という意味らしいんですが、いやいやここは我が家の庭です!ってことで、毎日毎日フンを取ってはタンジーの周りに割り箸を刺してみたり、猫除けのトゲトゲマットをひいたりしていました。
これがなんと数か月も続きまして。
今年になったころには、猫がフンをしに来なくなっていたのです。
蕾が出来た頃、猫再来
今年の7月ごろ、タンジーが蕾を付けました。この頃、我が家の庭にイノシシが入り込むようになりました。
イノシシは植物の根っこを食べるので、土を掘り返すんですよね。
庭に咲いていた花たちは根こそぎ抜かれてしまい、キレイにほぐされた土だけが残りました。
そうなるともう、さも『ここは猫用トイレです!』といわんばかりの状態になっておりましてですね、野良猫たちがまた意気揚々とウンチをするようになってしまったのです。。。
やっとタンジーの花が咲いて効果が・・・?
今年の7月末、やっと待ちに待ったタンジーの花が咲きました!!
苗を植え付けてからもう9ヶ月くらい経ってます。あぁ、長い道のりだった……
咲いた花はきれいな黄色で、小さな菊がたくさんついている感じの花でした。
花が咲くと、タンジー独特に香りが庭に漂うようになりました。四六時中ではなく、風が吹いた時に「…臭っ!」っていう感じです。
そう、タンジーってわりとクサイです…これが猫除け効果のある香りなんでしょうかね。
野良猫たちはタンジーの咲いている付近にはフンが出来なくなったようで、庭はおおむね綺麗な状態を保て、1日4回ものフン取りは必要なくなりました。
ただ、イノシシが土を掘り返す範囲が広がりまして。
庭の端っこの方の土を耕されたところには、ちょくちょく野良猫の糞が置かれていましたね。
ちょうど車道ギリギリのところで、仕方がないので取りますが、それでもまぁ2,3日に1つなので、去年の1日4回に比べたらかなりマシです。
けっこう背丈が高い&花の咲く期間が長い
ちなみにタンジーは思いのほか背丈が高いんです。
↑私の胸あたりまであるので、多分120cmくらいかな?wikipediaでは150cmくらいまで育つと書かれていますが、我が家ではだいたいどの子も120cmくらいまでの高さに育ちました。
これだけ大きいと猪でも掘り返さないです。
タンジー周りは掘り返されてますが、タンジーは放置されてます。
独特のにおいのせいか、それとも毒性があるからなのか、タンジーを掘り返して根っこを食べることもないですね。
ですので、猫もタンジー周辺には糞尿をしません(葉っぱが邪魔だからなのか臭いからかは不明)。
ただ、庭の数カ所にポツンと植えてある程度なので、やはり庭の端っこにはたまにフンをするという感じです。
あと、花が咲いている期間がものすごく長かったです。
7月末に咲いた花たちは、どんどんと咲いていき、そのまま枯れ始めるまで丸1ヶ月も咲き続けました。
今年は暑さもすごいし雨も降らないしで、他の花たちは枯れるものもあるくらいでしたが、ほとんど水やりなしで夏を乗り越えました。
あとかなり日光にも強いですね。根元の葉っぱが枯れても問題なく花は咲き続けていました。
タンジーは地下茎を延ばしてあちこちに繁殖するそうなので、今年花が咲いて種もつけるでしょうし、庭で勝手に繁殖してくれることを祈って来年にまた期待したいと思います。
想定外の大きな効果が!
今年の夏、以前の夏と比べて多くな変化がありました。それは…
毎年家の中に入ってくるアリや蚊が、タンジーが咲いている期間中だけほとんど家に入ってこなかったのです。
というか、庭ですら蚊をほとんど見かけなかったですし、夏になるとみかけていたアリの行列を今年は見なかったんです。
これ、タンジー効果じゃない?と、我が家ではちょっとした話題になっています。
なんでも、西洋では鉢植えを置いてアリなどの虫除けとして使われてきたそうです。
もともと虫除け効果を期待して植えたわけではないですが、思わぬ良い効果がありました!特に蚊よけグッズは今年は全然使いませんでしたからね。
これはすごいです。防虫効果。
こんなに強い効果があって、しかもハーブを植えているだけなので人体にも悪影響がないし、花も可愛いし、いいことづくめでした(*´▽`*)
けっきょく効果はあったか、最終結論
タンジーを庭に植えてみて分かったことを、まとめます。
・花はけっこう独特な香りを発している
・花は1か月ほど咲き続ける
・背丈がかなり高い(強風で折れることもあった)
・イノシシにも掘り返されない(毒性があるから?)
・防虫効果がすごい
・苗を植えた時は野良猫にフンをされまくった(縄張り争いでわざとフンをされた)
・苗が大きく育つと猫は近づかなくなった
・タンジー付近にフンはされないが、離れた場所にはされてしまった
・苗を植え付けても冬の間は育たないので、苗は春ごろに植えつけるのがオススメ
・真夏の日差しや暑さ、水の少なさにも耐えたのでかなり生命力が強く育てやすい
・庭に植えつけた後にたっぷり水をやっておけば、あとは放置で勝手に育つ
だいたいこんな感じですね。
とにかく生命力は強いです。庭に植えたらほったらかしで全然大丈夫。(ちなみにこちらは関西中部、今年の夏は最高気温37度ほどで雨も降らなかったですが、週に1度ほどの水やりでOKでした)
ただ、鉢に植えた場合は水やりが必要です。
繁殖力が強いそうなので、庭中タンジーまみれにしたくない場合は鉢植え推奨です。
我が家では来年になったら、タネや地下茎でどれくらい増えたかが分かる予定。今は去年植えた分しか生えてないので数は少ないです。
野良猫除けのために植えた方がいいかどうかでいうと、正直、タンジーだらけの庭にしない限りは、庭のどこかにフンをされる可能性があるかと思います。
ただ、そこまでだだっ広くない場合は、あちこちにタンジーを植えるだけでも防げるかも。
庭が20坪以上くらいの場合は、タンジーの生えていないところにフンされると思います。庭の端っこの方に…^^;
:結論:
・庭がタンジーだらけになっていい場合は、タンジーはオススメ!でも苗から育てたら庭中タンジーだらけにするのに最低2年ほどかかりそう(1年目苗を育てて種をつくる&地下茎を延ばさせる→2年目庭中から芽が出てくるかも?)
・ラベンダーやローズマリーを大きく育てたらそこにフンはされなくなったので、ラベンダーとローズマリーもオススメ
・防虫効果も考えれば、タンジーを植えてみるのはお勧めしたい。特に夏の蚊やアリに効果があったし、放っておけば勝手に育つので楽